2020 Fiscal Year Research-status Report
非侵襲・低侵襲モダリティを用いた成人先天性心疾患における心肝連関の病態評価
Project/Area Number |
19K17597
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
塚本 泰正 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (80747072)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 成人先天性心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、成人先天性心疾患患者においてエラストグラフィ法による肝硬度や経頚静脈肝生検による組織学検討などを用いて、先天性心疾患の遠隔期に生じうる、うっ血性肝障害および肝線維化に関して詳細な評価を行い、循環状態指標などの臨床データもあわせて解析することで、成人先天性心疾患における心肝連関の病態について検討することである。 2019年1月から2020年12月の期間に精査加療目的にて当科入院となった患者のうち、20例においてエラストグラフィ法による肝硬度測定および血行動態評価を行った。また、このうち5例においては肝生検もしくは手術時の摘出臓器等から組織学的評価を行うことができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腹水貯留や肥満など、患者状態により、エラストグラフィ法での適切な肝硬度が行えない症例があった。また、コロナウイルス流行拡大に伴う入院制限措置等により、検査入院の症例が減少した。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究代表者が国立循環器病研究センターに異動となったため、大阪大学医学部附属病院在職中の症例を中心に解析を進める。症例数が不十分であることが予想されるため、2018年以前の症例もあわせて解析する予定。
|
Causes of Carryover |
コロナウイルス流行拡大により学術集会の中止やWeb開催に伴い旅費が削減となった。今後解析に必要となる機器の購入等に充てる予定。
|