2023 Fiscal Year Research-status Report
micro-RNAに着目したがん関連血栓症の病態解明と先制医療への展開
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19K17602
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
東 晴彦 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(特定教員) (10598634)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | がん関連血栓症 / micro-RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、がんサバイバーにおいてQOLの低下や死亡率の上昇につながるがん関連血栓症の早期診断マーカーとして有用なmicro RNAを同定することを目的にしている。これまでに、同意が得られた婦人科系悪性腫瘍患者49名の臨床データを収集すると同時に、micro RNAの解析を進めている。 臨床データとしては癌種、病期、転移の有無、血栓の部位、肺塞栓症の有無、Dダイマー等を調査した。 micro-RNA解析に関しては、愛媛大学学術支援センター病態機能解析部門でRNAの抽出を行い、RNA量が十分で断片化の指標も解析に相応しいサンプルを選択した。結果的に、42サンプルについてかずさDNA研究所に次世代シーケンサーを用いた網羅的な遺伝子配列解析を依頼した。今後、CLC Genomics Workbenchを用いて、がん関連血栓症に関わるmicro RNAを探索すると同時に、カルテ情報から各患者の予後を追跡する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していたより症例登録に時間を要したこと、RNA抽出装置が故障していたため予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次世代シークエンス解析用ソフトウェアであるCLC Genomics Workbenchを用いて、がん関連血栓症に関わるmicro RNAを探索する。また、カルテ情報から各患者の予後調査を行い、得られたmicro RNA情報との関連についても検討予定である。
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Causes of Carryover |
当初の予定より症例登録に時間を要し、RNA抽出装置が故障していたこともあり本年度中に研究を終了することができなかった。次年度にはCLC Genomics Wordbenchによる解析を進め、研究成果発表のための学会出張費や論文の英文校閲費として経費の使用を計画している。
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