2020 Fiscal Year Research-status Report
肺傷害時の肺上皮幹細胞におけるHippo経路の役割の解明
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19K17628
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
砂金 秀章 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40821880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Hippo pathway / TAZ / YAP / 肺上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、慢性肺疾患の病態への肺上皮幹細胞におけるシグナル経路Hippo pathwayの関与を明らかとすることを目標として開始した。本年度は、肺上皮幹細胞特異的にTAZ/YAPを欠失するマウス系統を作出するため、タモキシフェン(TMX)誘導型Creリコンビナーゼ(II型肺上皮細胞特異的; SFTPC-Cre/ERT, クララ細胞特異的; CCSP-Cre/ERT)発現マウスとTaz floxedマウス・Yap floxedマウスをそれぞれ交配し、系統を得た。またこれらのマウスにTMXを投与してTAZ/YAPを欠失させるため、TMXの投与法・投与量について検討した。TMXの毒性を回避できる投与量を検討し、SFTPC-Cre/ERT系統においては2 mg/日連日、CCSP-Cre/ERT系統においては5 mg/日隔日の投与量を定め、現在レポーターマウスを用いてconditional knockoutを確認している。また野生型マウスを用いて、bleomycin投与による肺線維症疾患モデル、LPS投与による肺炎症モデル、豚膵エラスターゼ投与による肺気腫モデルの作出をそれぞれ行い、投与量等を検討し、確立した。 令和二年度の新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言及び本学のロックダウン措置により、実験中止期間が動物実験に大幅な遅延が生じている。このため、令和三年度は実験計画の一部を修正し、実現可能な範囲で研究を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症とロックダウン措置により、予定していた動物実験を中断せざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的な実験系は確立しているが、やむを得ない研究の遅延のため予定していた全遺伝子組み換えマウス系統で各種疾患モデルを検討することは困難である。このため、研究の内容を精査し、実現可能な一部に絞り研究を行うことで、実績が得られるように努力する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言発出および本学のロックダウン措置に伴い、予定していた実験を完遂できなかったため。
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