2021 Fiscal Year Research-status Report
肺傷害時の肺上皮幹細胞におけるHippo経路の役割の解明
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19K17628
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
砂金 秀章 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40821880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | TAZ / CCSP / COPD |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度の進捗の遅れを踏まえて、動物実験の系統をCCSP Creプロモーターを用いたTAZ CKO系統に絞り、肺気腫モデルの解析を行った。 肺気腫モデルは豚膵エラスターゼを用い、野生型マウスで投与法及び投与量を検討した上で、タモキシフェン(TMX)によるTAZのコンディショナルノックアウトの有無、及びエラスターゼの投与の有無の4群について動物実験を施行、解析した。 動物実験の経過ではTMX投与により死亡するマウスがみられ、タモキシフェンの毒性の影響と考えられた。肺気腫の程度の解析については気管支肺胞洗浄液(BALF)中の炎症細胞数、肺生理機能、病理学的なmean linear intercept(MLI)の測定を行った。 BALF中の炎症細胞数については、エラスターゼ群でやや上昇がみられたものの、エラスターゼ投与群の中ではTMX投与の有無で有意な差は見られなかった。肺生理機能検査では、肺コンプライアンス及び肺気量はエラスターゼ投与で顕著に上昇し、有意ではないがTMX投与群でやや大きな上昇がみられた。MLIについては肺生理機能検査と同様の傾向を示し、エラスターゼ投与群/TMX投与群で最大であったが、他の群と比較して有意ではなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
目的とする系統の繁殖に予想外の時間を要したため、主に動物実験の進捗が遅れた。また本年度も新型コロナウイルス感染症の流行が続き、本学の実験施設の利用、また実験動物や試薬の流通・入手に支障をきたした。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで得られた実験結果を踏まえ、現行の実験を継続しつつ、動物実験計画の再検討を行いスケジュールを最適化することで、本研究の中核をなす動物実験を早期に遂行できるよう努力する。
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Causes of Carryover |
実験計画の遅れと、ある程度の実験を既存の試薬及び設備で行えたことから、次年度使用額が生じた。来年度は本格的な動物実験結果の解析に入り、かなりの支出が予想されるため、それに使用する予定である
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