• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

自然免疫系から見た間質性肺炎新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 19K17668
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石井 崇史  東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (30803118)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords肺繊維症 / 炎症・免疫
Outline of Annual Research Achievements

1マウス間質性肺炎/肺線維症モデル・肺線維症増悪モデルの作成
2肺線維症や肺線維症増悪モデル急性期の評価
ブレオマイシン経気道的投与により、気管支肺胞洗浄液細胞数の増多、動物用microCTで肺線維症の特徴を持つ陰影の確認を行い、肺繊維化に関わるメディエーターの発現上昇、肺内コラーゲン沈着の増加や肺組織病理像での繊維化病変の進行を認めた。 また、肺免疫細胞の解析を行い、マクロファージやリンパ球、樹状細胞などの肺の繊維化に関わる細胞群の変動を認めている。この肺繊維症のモデルにおいて、MDA5KOマウスと野生型マウスの間で比較すると繊維化の広がりや免疫細胞の分布に変化があることが示唆されている。今後このメカニズムを細胞レベルで解析していく予定としている。
肺繊維症増悪モデル作成においては、特定の免疫活性化物質を投与するとブレオマイシンにより惹起される、上記の特徴をもった肺繊維症病変が増悪することが示唆されている。今後この病態の詳細な解析を行っていく予定。
3肺胞上皮細胞やマクロファージを用いた細胞レベルの評価
ヒト肺胞上皮細胞セルラインであるA549やマクロファージセルラインのU937にCRISPR-Cas9やsiRNAを用いたMDA5の欠損もしくは発現抑制を起こした細胞を作成している。また、マウスの骨髄細胞を培養してマクロファージに誘導し、野生型もしくは遺伝子改変マウスそれぞれにおけるブレオマイシンによる細胞死の感受性の差を検討している。今後、肺線維芽細胞分離も行い、繊維化病変における細胞間相互作用に差があるかを含め解析していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

COVID-19による研究活動の制限やエフォート率の減少が影響しているが、本研究においては生体レベルの解析から細胞レベルの解析に移行しつつあり、進捗は得られている。

Strategy for Future Research Activity

MDA5やその関連因子を標的とした、網羅的解析を含めた細胞レベルの解析を継続して行い、実際に標的の細胞が関与しているかを生体移植モデルを用いて検証する予定。
またこれらの因子を制御する低分子物質の探索なども検討する。

Causes of Carryover

COVID-19による研究活動の制限と、使用金額が比較的多くない研究フェーズであったが、研究期間を1年延長して予定通りの研究が進めば全体の研究費使用金額は変わらない予定と考えている。

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi