2019 Fiscal Year Research-status Report
Eosinophil-specific autoantibodied in patients with eosinophilic pneumonia
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19K17689
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
川端 宏樹 産業医科大学, 医学部, 助教 (80649054)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | eosinophil / autoantibody |
Outline of Annual Research Achievements |
好酸球顆粒タンパク質に特異的な自己抗体を検索するため、好酸球顆粒タンパク質の一種であるEosinophilic Cationic Protein(ECP)及びCharcot-Leyden crystal/Galectin-10(CLC/Gal-10)のリコンビナントタンパクを用いて酵素免疫抗体法(ELISA)を行った。その結果、好酸球性肺炎患者の血清の中には、EDN及びCLC/Gal-10に対する抗体価が上昇している症例が複数認められた。この結果は、好酸球顆粒タンパク質に対する新規自己抗体が認められる可能性を示している。 また、好酸球顆粒に特異的な自己抗体を同定するため、好酸球性白血病細胞Eol-1を培養して研究計画書に記載した方法で免疫沈降法を行ったが、有意なバンドは得られなかった。そのため免疫沈降法に用いたEol-1培養細胞を光学顕微鏡で確認したところ、培養細胞には好酸球顆粒がほとんど認められないことが判明した。このため、培養後にも好酸球顆粒タンパク質が発現することが既報で確認されている、急性骨髄性白血病細胞であるAML14細胞を起源としたAML14.3D10 AML14細胞を培養してEol-1細胞の代わりに使用して、再度免疫沈降法を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Eol-1細胞を用いた免疫沈降法で蛋白バンドが認められなかったことから、免疫沈降法に使用する細胞の変更を余儀なくされたこともあり、未だ好酸球特異的自己抗体の発見・同定に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに開始したAML14.3D10 CELLSを用いた免疫沈降法を行うことにより、新規好酸球特異的自己抗体の同定が期待できる。
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Causes of Carryover |
2020年度に免疫沈降法を行ったところ、現在使用しているEol-1細胞が今回の検討に適していないと判明したため、その後複数回予定していた免疫沈降法を中止して他の細胞での免疫沈降法の可能性を検討する必要が生じたため、未使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)