2022 Fiscal Year Research-status Report
Integrinを標的とした糸球体硬化進展の新規機序解明と特異的治療の開発
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19K17701
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
原 怜史 金沢大学, 医学系, 助教 (80749820)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ポドサイト / galectin-8 / integrinα6 |
Outline of Annual Research Achievements |
ラット由来EA-1 hybridomaからのintegrinα6抗体の高密度培養を行ったが、高密度培養に用いたhybridoma上清中のラットIgG2a濃度は約3.7ng/mLと濃度が低いことにより十分な収量を得ることができなかった。より分泌濃度の高いhybridomaのクローンを選択し直すためにクローニングを行い、分泌濃度の高いクローンを同定した。現在、これらのクローンを用いて再度高密度培養を行っている。今後、十分量のintegrinα6抗体が得られれば、マウスへ投与し、病理学的解析を行う。 また、これまでの実験結果により、蛋白尿が出現する様々な糸球体疾患においてgalectin-8の発現が亢進していたことから現時点の仮説として、ポドサイトにストレスがかかったり障害される状況においてgalectin-8が発現し、ポドサイトに対して保護的ないし侵襲的な役割を有すると考えられる。この仮説を検証するために、ヒト培養ポドサイトにアドリアマイシンを投与してポドサイトを障害させた際に、ポドサイトのgalectin-8発現が亢進するかどうかをウエスタンブロッティングで検討したところ、アドリアマイシン投与12時間、24時間と時間が経つにつれてポドサイトにおけるgalectin-8の分泌が低下していた。アドリアマイシンによりポドサイトは壊死することからgalectin-8が分泌できなくなる可能性を考え、今後はpuromycinによる軽度のポドサイト障害モデルで検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ラット由来EA-1hybridomaからのintegrinα6抗体の高密度培養による精製・収集が完了しておらず、マウスへの投与実験へ至っていない。また、培養ポドサイトにおけるアドリアマイシン以外のポドサイト障害によるgalectin-8分泌の評価が完了していない。
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Strategy for Future Research Activity |
ラット由来EA-1hybridomaからのintegrinα6抗体の高密度培養による精製・収集を早急に進める。integrinα6抗体の高密度培養による精製・収集が完了し次第、マウスへの投与実験を行い、ポドサイトにおけるintegrinα6およびgalectin8の機能解析を進める。同時に、培養ポドサイトにおけるポドサイト障害によるgalectin-8分泌の評価を進める。
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Causes of Carryover |
抗integrinα6抗体分泌hybridomaの高密度培養がまだうまくいっていないことにより、マウスへの投与実験へ使用予定だった金額が残っている。また、別のポドサイト障害モデルを用いたウエスタンブロッティングを継続する必要がある。この分の使用額を次年度に繰り越させて頂きたく存じます。
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