2022 Fiscal Year Research-status Report
抗体結合型リポソームを用いた新規腎疾患治療薬の開発
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19K17712
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
大西 啓右 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60801397)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糸球体腎炎 / DDS / HB-EGF抗体 / 腎臓 / ドラッグデリバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトHB-EGFノックインマウスに抗GBM血清を投与し、抗GBM腎炎モデルの作成を行った。抗GBM血清を投与したが、半月体の形成を認めなかった。そのため他のモデルを検討し、BSAを連日投与することで半月体形成を起こすBSA腎炎モデルの作成を行った。BSA投与により、腎糸球体に半月体形成を確認した。BSA腎炎の腎臓に対して染色を行い、糸球体にHB-EGFの発現を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定していた抗GBM腎炎モデルで半月体形成を認めなかったため。またBSA腎炎モデルの作成するためにはpreimmunized後連日投与するなどモデル作成まである程度期間を要し、モデル作成の途中や染色を検討する前に死亡する個体がある、実際に半月体形成している個体の割合が多くないなど、安定した供給が難しくモデル動物を作るのに難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
半月体形成性腎炎モデルを確立するとともに、他の半月体形成性腎炎モデルであるSCG/Kjマウスなどを用い、HB-EGF抗体の投与により病変部位への特異的な集積に関する検討を行う。 ヒト腎生検サンプルを用いた各腎疾患のHB-EGF発現に関する評価も行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況に応じて適宜必要な試薬を購入したが、当初の予定より少なく済んだため。今後も実験試薬の購入等に充てる予定
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