2020 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病性腎臓病の病態基盤におけるユビキチンリガーゼKLHL3の役割の解明
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19K17719
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
石澤 健一 帝京大学, 医学部, 講師 (10772684)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | KLHL3 / 糖尿病性腎症 / リン酸化 / 高血圧 / NKCC2 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病性腎臓病は末期腎不全の主要な原疾患だが、有効な治療法は確立されていない。本研究では、アンジオテンシンIIの新規エフェクターとして同定されたユビキチンリガーゼ構成分子Kelch-like 3(KLHL3)による機能異常に焦点をあて、糖尿病性腎臓病における役割を検討した。 糖尿病による体液異常と高血圧の関連を検討する中でNKCC2の制御に関し予想外の結果が得られた。 糖尿病モデルマウス(db/db)において、V2RがNKCC2を制御していた。 昨今、糖尿病性腎臓病においてTGFの異常とSGLT2の関連が注目されているが、NKCC2はSGLT2とならんでTGFに関与する分子である。TALのNKCC2活性亢進はdistal deliveryを減らし、TGFを介して過剰ろ過に関与している可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
社会情勢により実験可能期間が減少したため、遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫細胞のKLHL3を中心に検討する。
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Causes of Carryover |
研究遂行に必要な時間が、当初想定していたよりも確保できなかったため。 今後、計画に沿って使用する。
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Research Products
(3 results)