2021 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病性腎臓病における近位尿細管PHD-HIF経路の役割を解明する
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19K17731
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 真衣 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80837005)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎臓病 / hypoxia-inducible factor / HIF-PH阻害薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は以前、BTBR ob/obマウス(肥満・2型糖尿病モデルマウス)に18週間HIF-PH阻害薬を投与すると、アルブミン尿が減少し、糸球体上皮細胞と内皮細胞障害が軽減することを明らかにした。しかし、HIF-PH阻害薬には肥満および血糖・脂質代謝改善作用もあり、上記モデルではこれら代謝改善の影響と、腎臓におけるHIF活性化の影響を個別に検証することは困難だった。そのため、近位尿細管特異的にHIFを活性化したマウス(タモキシフェン誘導型近位尿細管特異的PHDノックアウトマウス)に糖尿病を発症させ、同様の腎症改善効果が得られるか検討する計画を立てた。 2020年度までの研究において、上記マウスにストレプトゾトシンを用いて糖尿病を発症させると、野生型マウスではアルブミン尿が増加するのに対し、ノックアウトマウスではアルブミン尿の増加が見られないことが明らかになった。また、近位尿細管特異的PHDノックアウトマウスでは野生型マウスと比較して血圧が低下しており、アルブミン尿の減少に寄与している可能性が示唆された。本年度は近位尿細管特異的PHDノックアウトマウスにおける血圧低下の再現性を確認し、そのメカニズムを検討する予定としていたが、研究代表者の妊娠・出産により、再現性の確認までしか行えなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の妊娠・出産により、若手研究のための十分な時間を取ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
タモキシフェン誘導型近位尿細管特異的PHDノックアウトマウスにおける血圧調節機構について研究を進める。
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Causes of Carryover |
研究代表者の妊娠・出産により、2021年6月から2022年3月末日まで研究を中断したため、次年度使用額が生じた。助成金は、研究に使用する消耗品の購入に充てる(動物実験および飼育費、生化学実験用試薬、細胞培養試薬)。
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Research Products
(1 results)