2022 Fiscal Year Research-status Report
アレルゲン特異的IgG4の経皮的感作、脱感作における機能解析
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19K17768
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
桃原 真理子 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50835741)
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Project Period (FY) |
2021-11-01 – 2024-03-31
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / sIgG4 / アレルゲン / デュピルマブ |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、Hanifin および Rajka の診断基準で定義された AD (年齢 20 歳以上) の前向き研究を実施した。 この研究は、地元の治験審査委員会によって承認された (承認番号 2019-016215640)。 血清は、50 人の AD 患者と 19 人の健康なコントロール (HC) から収集された。 これらの 50 人の AD 患者のうち、15 人が追跡調査され、最初の来院時と約 3 年後 (31.5±0.98 か月) に血清が採取された。 15 人中 7 人が外用治療を受け、15 人中 8 人の患者がデュピルマブと外用治療の両方を受けた。 患者の血清TARC および総 IgE レベルは、3 年間のデュピルマブ治療後に有意に減少した (p<.05)が外用群は TARC、総IgEに変化はなかった(p = 0.37、p = 0.89)。 我々は、コナヒョウヒダニ(イエダニ)、スギ花粉、イヌ皮膚、カンジダ・アルビカンスのsIgEとsIgG4を測定するアレルゲン特異的ELISAを確立した。 抗原タンパク質は東京環境アレルギー研究所(東京、日本)から購入した。イエダニの sIgE はデュピルマブ治療後に有意に減少し、イエダニの sIgG4 は有意に増加したが (p<0.05)、外用治療群のイエダニの sIgE または sIgG4 に有意な変化はなかった(p=0.87、p = 0.14) 。 他の抗原 (スギ花粉、犬の皮膚、およびカンジダ アルビカンス) は、治療前と治療後で sIgE または sIgG4 に有意差は見られなかった。 次に、各患者の治療前後のsIgEおよびsIgG4レベルの変化を調べた。 sIgG4/sIgE の比率を治療前後で比較すると、外用治療のみの場合と比較して、デュピルマブによる治療後はすべての抗原について sIgG4/sIgE の比率が増加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
留学のため研究を一時中断したため、管理されていない観察期間が長期化し治療中の患者が多くドロップアウトしてしまったため検体数が少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
継続して検体を収集し、よりはっきりした有意差をだす。
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Causes of Carryover |
検体収集に遅延が生じたため次年度も実験を継続する必要が発生した。引き続き検体の解析を継続するため未使用額を使用予定である。
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