2019 Fiscal Year Research-status Report
新たな治療法の開発に向けた日光角化症における日光変性の表皮への作用機序の解明
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19K17781
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 裕史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30570709)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サンプル採取 |
Outline of Annual Research Achievements |
日光角化症は有棘細胞癌の前癌病変であり、その発がんメカニズムは明らかにされていない。我々はその発がんメカニズム、特に日光編成を起こした弾性繊維が表皮細胞へ与える影響について明らかにすべく日光角化症症例において免疫染色、リンパ球の解析、ネオアンチゲンの同定等を計画している。当該年度はサンプル採取が主な成果であり。必要な日光角化症症例のサンプル及びがん化が見られた、有棘細胞癌の症例サンプルがある程度採取できた。今後の検体数によっては過去のサンプルの利用も検討を行っているが、それらの検体を用いて来年度以降の解析を予定している。本研究に先んじて行った試験にて日光角化症における炎症細胞数と表皮の異型性、また表皮異型性と真皮の日光変性のGradeとの相関関係が証明された事に基づき、リンパ球を介した免疫応答についても追加の研究を行う予定となっている。本年度はそのためのベースを作るため(必要なサンプルの採取)の期間としての扱いであり、そのため、今年度の予定費用は来年度へ先送りとし、来年度以降必要な解析を進めていく予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調であるが、まだ必要なサンプル数が収集できておらず、過去に採取したものの使用も含めて検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
採取したサンプル及び過去に採取したサンプルに対して予定された解析(免疫染色、リンパ球の解析、レパトア解析など)を随時行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度はサンプル採取が主な実績であり、予定では、早期にサンプル採取が終了した際の抗体等の購入費として申請を行っていたが、購入はしておらず、次年度に繰り越しとした。
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