2020 Fiscal Year Research-status Report
悪性黒色腫由来の癌関連線維芽細胞が癌リンパ管新生に及ぼす影響とその阻害薬の開発
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19K17783
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
前田 周作 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (30817789)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 悪性黒色腫 / 癌関連線維芽細胞 / リンパ管新生 / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は悪性黒色腫症例の切除検体から新たな癌関連線維芽細胞(CAF)および正常線維芽細胞(NAF)のペアを複数樹立できた。これにより活性の低下していたペアに代わり、活性の高いペアを用いることができるようになった。それらのNAFおよびCAFからのエクソソームの抽出に成功したが、エクソソームを用いたアッセイはまだ行えていない。リンパ管内皮細胞に作用するリンパ管増殖因子、およびエクソソーム中のマイクロRNAの発現プロファイリングについては、新型コロナウイルス感染症による研究室閉鎖や海外からの試料の出荷停止などによる進捗の遅れにより行えなかったため、2021年度に2020年度に行えなかった行程を併せて行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大により年度の前半は研究室が閉鎖となっていた時期があったこと、また海外からの取り寄せとなる商品の供給停止などが理由で研究の進捗が大幅に遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に行う予定であったサイトカインアレイによるリンパ管増殖因子の同定を行う。また、エクソソームをリンパ管内皮細胞に添加し、エクソソームがどのようにリンパ管内皮細胞に作用するかの確認、およびエクソソーム中のマイクロRNAの発現プロファイリングを行う。リンパ管内皮細胞に作用する物質の阻害剤などを用いて、その物質の作用を確定させることにより臨床への応用が期待される。
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Causes of Carryover |
進捗が大幅に遅れいているため、2020年度に進める予定であった実験も含め、2021年度に行っていく予定である。
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Research Products
(1 results)