2021 Fiscal Year Research-status Report
悪性黒色腫由来の癌関連線維芽細胞が癌リンパ管新生に及ぼす影響とその阻害薬の開発
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19K17783
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
前田 周作 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (30817789)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 癌関連線維芽細胞 / 悪性黒色腫 / リンパ管内皮細胞 / エクソソーム / リンパ管新生 / microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
大阪市立大学形成外科・皮膚科において、皮膚悪性黒色腫の臨床症例における切除標本より樹立した2種類の癌関連線維芽細胞(cancer-associated fibroblasts:CAF)の上清を用いてリンパ管内皮細胞(lymphatic endothelial cells:LEC)への増殖作用について評価した。 各CAFから採取した上清から超遠心法を用いてエクソソームを抽出した。CAFの上清から採取したエクソソームを添加して培養したLECに対してMTTアッセイを行ったが、2種のうち1種のエクソソームを添加したLECの増殖抑制作用がみられた。悪性黒色腫の腫瘍細胞に対して、同じCAFから抽出したエクソソームを加えて培養した実験系でも増殖抑制効果が見られたため、LECに対しても同様の効果があることが示唆された。 また、3種のCAFより抽出したエクソソームを用いて、3D-GeneによるmicroRNAの解析を行った。結果については解析中であり、増殖抑制効果と関連のある因子の同定を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染症により他の臨床業務の負荷が上昇するなど、研究へのエフォートが減少しているため、進歩状況は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
3種類のCAFの上清からエクソソームの抽出を続け、リンパ管内皮細胞に対する増殖抑制作用の再現性の確認を行う。また、microRNAの解析を行い、リンパ管内皮細胞の増殖抑制作用に関与するmicroRNAの同定を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画が遅れたために、次年度使用額が生じた。今後は前述の研究計画を遂行していく際に予算を使用していく予定である。
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