2019 Fiscal Year Research-status Report
The functional analysis of leukemia disease and the construction of this disease model using APOBEC3/AID double knockout mices
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19K17844
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
月本 翔太 近畿大学, 大学病院, 助教 (40790762)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | APOBEC3 / 抗FLAG抗体 / 脾臓 / 骨髄 / 免疫組織化学染色 |
Outline of Annual Research Achievements |
●APOBEC3/AIDダブルノックアウトマウス(以下、WKOマウス)を用いた白血病モデルマウスの研究 WKOマウスにおいて、AIDノックアウトマウスと有意差をもって生存率が低下することが分かっているが、その原因となる造血器腫瘍は内在性レトロウイルスによるものとわかってきているが、いまだ定量的な評価はできていない。組織学的評価において、B細胞性の腫瘍ではないかと考えているが、免疫組織化学および腫瘍細胞のFACS解析など今後の検討課題である。 ●抗FLAG抗体を用いたAPOBEC3の組織内局在における評価 マウスAPOBEC3にFLAGタグをCRISPR-Cas9系で挿入したマウスを以前に作成していたため、現在はそのマウスの生理学的評価を行うとともに、組織および細胞内局在を調べている。in vitroではLPS刺激下における脾臓細胞は、無刺激のそれと比較しAPOBEC3の発現を有意差をもって上昇し、その発現上昇のレベルはC57BL/6マウスにおける同実験内容と同等であった。またLPS刺激下の脾臓細胞をFACS解析すると、FLAG-APOBEC3の有意な上昇を認め、Traditional B cellに有意な上昇を認めた。またLPS刺激した骨髄細胞にもFLAG-APOBEC3の上昇が認められている。今後、in vivoにおいてLPSを腹腔内投与し生理学的にAPOBEC3の発現が、各種臓器においてどう変化するか、FACS解析および組織学的評価(免疫染色など)で確認する予定である。さらに、フレンドウイルスに感染させたFLAGタグを挿入したマウスでも上記と同じような発現解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスの安定作製がやや遅れたが、実験自体は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は実験日程をより密にさせることで、結果を追求することに主眼を置く予定である。さらに研究室のメンバーにもご協力・助言をいただくことでより良い、質の高いデータを取得していく予定である。
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