2020 Fiscal Year Annual Research Report
Can allelic polymorphisms of KIRs predict TFR in CML?
Project/Area Number |
19K17860
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
嬉野 博志 佐賀大学, 医学部, 病院講師 (00807464)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 慢性骨髄性白血病 / 無治療寛解維持 / NK細胞免疫 / T細胞免疫 / KIR / HLA |
Outline of Annual Research Achievements |
無治療寛解維持(TFR)は、慢性期慢性骨髄性白血病(CML-CP)患者の治療目標の1つである。何らかの抗腫瘍免疫がTFR達成に寄与することが示されていたが、その詳細な機序まだ不明である。Killer immunoglobulin-like receptor(KIR)とHuman leukocyte antigen(HLA)の遺伝子多型が、チロシンキナーゼ(TKI)治療中のCML-CP患者のDeep molecular response (DMR)達成に関与していることを我々は以前報告をしている。今回、我々は、TKI内服中止後の患者のKIRおよびHLAの多型とTFR達成の関連を調べることにした。 76人のCML患者のKIRおよびHLA遺伝子多型とフローサイトメトリーにてNK細胞の活性について解析を行なった。76人中33人の患者が安定したDMRを達成した後、TKIを中止でき、33人中21人がTFRを達成した[63.6%; 95%信頼区間(CI)、44.9%-77.5%]。多変量解析により、男性の性別(HR、0.157; 95%CI、0.031-0.804; P = 0.003)およびHLA-A * 02:01、* 11:01、または* 24:02(HR、6.386; 95%CI; 1.701-23.980; P = 0.006)を有することがTFR達成因子と分かった。DMRを達成し、TKIを中止できた患者では、中止できなかった患者よりも高いNK細胞活性を示した。一方で、TFRを達成した患者と分子再発を認めた患者ではNK細胞の活性化状態に差はなかった。 HLA-A座の多型の違いはT細胞免疫活性に関与すると考えられた。これらの結果から、NK細胞の活性化状態がTKI治療中のDMRの達成に寄与するのに対し、T細胞性免疫活性はTKI中止後のTFR達成に寄与したことを示唆する。
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Research Products
(35 results)
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[Presentation] A NEW HYPOMETHYLATING AGENT, OR-2100, RESISTS DEGRADATION BY CYTIDINE DEAMINASE, LEADING TO FAVOURABLE ORAL ABSORBABILITY AND ANT-LEUKAEMIA EFFECTS2020
Author(s)
Hiroshi Ureshino, Kazuharu Kamachi, Tatsuro Watanabe, Yuki Kurahashi, Kaoru Tohyama, Seiji Okada, Toshikazu Ushijima, Shinya Kimura
Organizer
25th EHA Congress virtual
Int'l Joint Research
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[Presentation] アバタセプトが奏功したCTLA4ハプロ不全症による免疫異常症2020
Author(s)
宮﨑真理子, 嬉野博志, 小荒田秀一, 宮原 正晴, 蒲池和晴, 吉村麻里子, 横尾眞子, 久保田寧, 安藤寿彦, 一戸辰夫, 森尾知宏, 木村晋也
Organizer
第10回日本血液学会九州地方会
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[Presentation] びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に合併した続発性膜性腎症の一例2020
Author(s)
永田 絢子, 力武 修一, 城戸口 啓介, 橋本 優香, 野中 枝理子, 野中 真衣, 福田 誠, 吉原 万貴, 勝屋 弘雄, 嬉野 博志, 高島 毅, 木村 晋也, 宮園 素明
Organizer
第50回日本腎臓学会東部学術大会