2021 Fiscal Year Research-status Report
生体リズムを利用した化学療法患者の菌血症の発症抑制
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19K17927
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
植村 麻希子 香川大学, 医学部, 助教 (00710188)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 体内時計 / 概日リズム / 時計遺伝子 / 日内変動 / がん化学療法 / 菌血症 / 好中球減少 / 発熱性好中球減少症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の仮説は、「がん化学療法中の患者において概日リズムの障害があり、それを是正することにより菌血症の発症を抑制し予後を改善できる」である。がん化学療法中の患者において概日リズムの有無を確認し、障害された概日リズムを是正することで菌血症の予後が改善するかを検証する。本研究の仮説検証過程は以下の3つである。(1)がん化学療法患者における概日リズム障害を時計遺伝子の定量により評価する。(2)概日リズムの是正が可能かどうか確認する。(3)概日リズムの是正が菌血症の発症と予後に影響するかどうか評価する。 昨年度は化学療法患者において菌血症を来した症例を網羅的に解析し、口腔内常在菌と菌血症とに細菌学的な関連があることを見出した。化学療法中の患者で起こる菌血症の約半分の症例(46.2%)は口腔内細菌由来であることが分かった。今年度は化学療法中の発熱患者において好中球減少の程度とその後の発熱エピソードの関連を、好中球減少度尺度を用いて予測するモデルを作成しそれを確立した。治療後7日目までの好中球減少程度積算値でその後の発熱イベントを予測できることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
対象患者での口腔内細菌叢マイクロバイオーム解析を継続して行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
口腔内細菌叢マイクロバイオームのデータを最終解析して考察と結論を打ち立てる予定である。またreference cohortでの発熱エピソードデータを解析し終えているので、validation cohortでの熱型と発熱原因の関連を解析したいと思っている。
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Causes of Carryover |
今年度を最終年度として解析を行っているところである。
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Research Products
(6 results)