2022 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトiPS由来膵β細胞シートを用いた1型糖尿病治療法の開発
Project/Area Number |
19K17968
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
望月 翔太 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90814799)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | iPS / 膵β細胞 / 脂肪由来間質細胞 / p53 / 増殖能 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、引き続き行なっていた膵β細胞増殖におけるp53に関する研究に関して、論文を作成し投稿した(Tokyo Women’s Medical University Journal;Rat β-cells lose their proliferative ability after birth through p53 upregulation)。 iPS細胞から分化誘導した膵前駆細胞と脂肪由来間質細胞との遠心共培養シート作製と移植の研究については、移植までには至ったが血糖改善降下は認められず、今後分化誘導効率の高いプロトコールの作製や再現性を追求する予定である。 さらに脂肪由来間質細胞にも着目し、正常SDラット及び1型モデルラット(STZ投与)、2型モデルラット(Zucker)から各々作製し増殖能について検討を行っている。膵島の生存環境として単独移植よりも脂肪由来間質細胞と共生存するとこで、血管成長因子や抗炎症作用といった移植後の好環境をもたらすことに期待している。現時点では糖尿病モデルの脂肪由来間質細胞では増殖能の低下を示しており、週齢に関しても差を認めている。今後は膵島移植(iPS細胞由来)との共培養シートで移植検討も行う予定である。 研究費は、論文作製にあたり投稿や校正にあて、その他主に上記の研究を遂行するための培地や転写因子、阻害薬、抗体などの購入費に当てた。上記論文は第65回 日本糖尿病学会年次学術集会で発表を行った。
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