2020 Fiscal Year Annual Research Report
男性における性ホルモン低下による非アルコール性脂肪肝炎発症機構の解明
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19K18011
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
千丸 貴史 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (20637889)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エストロゲン / アンドロゲン / 非アルコール性脂肪肝炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
非アルコール性脂肪肝炎 (nonalcoholic steatohepatitis, NASH) 発症には性ホルモン低下が密接に関連していると考えられている。研究代表者らはアンドロゲン低下と慢性炎症により肝線維化が惹起される新規NASHモデルマウスを開発した。昨今、加齢に伴う男性の代謝障害において、アンドロゲン低下に加え内因性エストロゲン低下の関連が示唆されている。本研究では研究代表者らが新たに開発したNASHモデルマウスを用い、男性のNASH発症機構をアンドロゲン低下の間接作用であるエストロゲン低下を介した機序に着目し明らかにすること、およびNASHの新たな予防法・治療法の礎とすることを目的とした。 動物を用いた研究では、男性においてアンドロゲンのみが低下、エストロゲンのみが低下、両者が低下したNASHモデルマウスを用い、男性のNASH発症機構における性ホルモンの役割を解析した。12週齢のRag2KOに精巣摘出術を実施し13週齢より高脂肪食で飼育した。予備知見より精巣摘出Rag2KOは高脂肪食負荷により肝線維化が惹起されることが分かっている。このNASHモデルへの生理的濃度のエストラジオール投与による肝線維化抑制効果を検証したところ、NASHモデルマウスに対するエストラジオール投与の有効性が認められた。その機序としてエストラジオールによる抗炎症作用が考えられた。
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[Presentation] 大豆イソフラボンは女性更年期障害モデルマウスにおいて内臓脂肪肥満と脂肪肝の進展を抑制する2021
Author(s)
芳村 悠太, 岡村 拓郎, 竹上 茉耶, 橋本 善隆, 中西 尚子, 千丸 貴史, 牛込 恵美, 濵口 真英, 浅野 麻衣, 山﨑 真裕, 福井 道明
Organizer
第64回日本糖尿病学会年次学術集会
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