2020 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of ER positive breast cancer risk model that can be prevented by chemoprevention focusing on single nucleotide polymorphisms of metabolism enzymes gene
Project/Area Number |
19K18036
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
吉本 信保 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10551244)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 一塩基多型 / エストロゲンレセプター陽性乳癌 / 化学予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究は、疫学因子、一塩基多型、血清因子をもとに、「化学予防可能なエストロゲンレセプター陽性乳癌発症高危険群」を同定する統計学的モデルを構築することにある。今年度は新規候補とした、特に代謝酵素の一塩基多型の解析が進捗しなかったため、主にデータベース化している疫学因子、従前の実験にて得られた一塩基多型解析の結果、血清因子のデータをもとに研究を実施した。当該研究の目的が「化学予防可能」という集団を同定することであるため、今年度はその端緒としてエストロゲンレセプター陽性乳癌をすでに発症した患者を対象とし、検討を行った。 対象は2007年1月から2010年9月までに診断・ホルモン療法を行ったエストロゲンレセプター陽性乳癌患者とし、血清因子としてプロラクチン、テストステロン、insulin-like growth factor (IGF)-1, IGF binding protein (IGFBP)-3の測定データを用いた。各血清因子の中央値より高い群・低い群、あるいは四分位点ごとにQ1, Q2, Q3, Q4とし、各群間でのエストロゲンレセプター陽性乳癌無再発期間を比較した。この検討によって、血清IGFBP-3がエストロゲンレセプター陽性乳癌の予後予測因子である可能性が示唆された。 今後の研究計画として、上記新規一塩基多型の解析を行い、既存のデータベースへ追加し、研究目的である「化学予防可能なエストロゲンレセプター陽性乳癌発症高危険群」を同定するモデルを構築する予定である。また、現在まで継続して行ってきた、一塩基多型のデータを用いた、疫学因子、マンモグラフィ濃度、血清因子などとの相関についての解析結果を、論文化すべく準備を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新規一塩基多型の解析が進捗せず、新たなデータを用いた統計解析まで至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新規一塩基多型の解析を進める。また、データクリーニングを行い、統計学的解析を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行のため、試薬が届かず実験が滞ったため。繰越金は次年度に使用する試薬、機材など物品費にあてる予定。
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