2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of ER positive breast cancer risk model that can be prevented by chemoprevention focusing on single nucleotide polymorphisms of metabolism enzymes gene
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19K18036
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
吉本 信保 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10551244)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ER陽性乳癌 / SNP / 罹患リスクモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、エストロゲンレセプター陽性乳癌発症予防のために、薬剤の予防投与を含めたより介入すべき高リスク群を疫学的に同定するモデルを構築することである。その因子の一つとして一塩基多型に注目し、先行研究と同様に研究を計画している。現在までに解析している一塩基多型に加え、新たな一塩基多型、特にエストロゲンや抗エストロゲン剤の合成・代謝に関する酵素をコードする遺伝子の一塩基多型を解析する予定である。その結果をもとに、統計的解析を行い先行研究で構築した「日本人女性におけるエストロゲンレセプター陽性乳癌発症罹患高危険群」同定モデルを作成する予定である。 現在、DNAを抽出した健常人と乳癌患者の検体が保管してあり、SNP解析用のPCR設備もある。新たに候補となる一塩基多型をpick upしプライマーの手配も行った。しかしながら、検体サンプルのDNA濃度が変化しており、まずはDNAの濃度の調整を行う必要があることが判明した。その作業を再開する予定であったが、新型コロナウィルスの感染拡大により、不要・普及の移動の制限や、実験施設への入構自粛など、実験に携わる時間が確保できず、研究を進捗されることができなかった。また、電子カルテから臨床データの確認などを行う予定であったが、それも困難であった。データの解析も予定通りには進まず、新たな解析結果も得られなかったことから、当該研究課題に関する学会発表・論文執筆ともにできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大により、不要不急の移動の制限や外部から実験施設への入室の自粛など、実験の実施やデータの確認・解析などを行うことが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況を把握しながら、可能な範囲で実験の進捗やデータの整理、統計学的解析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の拡大により、研究が予定通り進捗せず、研究費が繰り越しとなった。
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