2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of SOX9 function in a liver for the development of novel therapies for liver diseases
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19K18059
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
吉井 大貴 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 学術研究員 (00792582)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 細胆管反応 / 胆管発生 / SOX9 / Sox9コンディショナルノックアウトマウス / 障害肝 / 胆汁うっ滞 / 線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では、胆道閉鎖症をはじめとした慢性肝疾患にみられる細胆管反応の進展とSOX9との関係性を追究し、SOX9が肝疾患に対する新たな治療戦略のターゲットとなりうるか解明することを目的としている。 2020年度は、細胆管反応のメカニズムを解明するために、胆管の発生におけるSOX9の役割および胆管の形態形成について解析を行った。 胆管発生について解析するにあたり、コントロールとしてSox9Flox/Floxマウスを、Sox9コンディショナルノックアウト(Sox9 cKO)マウスとしてAlb-cre+/+ ; Sox9Flox/Floxマウスを用いた。解析するタイミングとして、e13.5、e15.5、e18.5に解析を行った。胎生期中は、コントロールマウスとSox9 cKOマウスとの間に、胆管の形態形成に大きな違いは見いだせなかった。 次に、胆管の形態形成について、コントロールマウスとSox9 cKOマウスとの間にみられる違いを明確化するために、当初、樹脂を注入して胆管の可視化を行う予定であったが、肝臓の透明化が簡便に行えることが分かり、コントロールマウスの胆管の可視化後に肝臓の透明化を行った。そうすることで、通常のHE染色や免疫染色で把握することが難しい門脈の走行と胆管(毛細胆管とへリング管と小葉間胆管)の走行との関係性を視覚化することが可能となり、Sox9 cKOマウスとの比較解析に応用できることが分かった。これにより、SOX9が胆管の形態形成においてどの段階でどの様に関わっているか解析しやすくなった。
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[Journal Article] Ki67 expression at Kasai portoenterostomy as a prognostic factor in patients with biliary atresia2020
Author(s)
Yoshii D, Inomata Y, Komohara Y, Shimata K, Honda M, Hayashida S, Oya Y, Yamamoto H, Yamamoto H, Sugawara Y, Hibi T.
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Journal Title
BJS Open
Volume: 4
Pages: 873-883
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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