2019 Fiscal Year Research-status Report
短腸症の腸管順応獲得を可能にする消化管ホルモンのコンビネーション治療の開発
Project/Area Number |
19K18061
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山田 和歌 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 特任助教 (20457659)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 短腸症候群 / グレリン / GLP-2 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は長期絶食・TPNラットにおけるグレリンおよびGLP-2投与による検証をする計画を立てていた。当初は2019年12月まで育児休暇を取得(その間、研究を中断)、2020年1月から研究を開始し、絶食14日間のTPN管理中にグレリン、GLP-2を様々な時期、用量で投与し評価を行い、次年度の実験、大量腸管切除・TPNラットにおけるグレリンおよびGLP-2投与による腸管順応の検証に取り掛かる予定でいたが、諸事情により育児休暇を延長し、本年度中に実験を開始する事が出来なかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
諸事情により育児休暇を延長し、本年度中に実験を開始する事が出来なかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
長期絶食・TPNラットにおけるグレリンおよびGLP-2投与による検証 (絶食14日間)- 7週齢の雄性SDラットを使用する。WHO2012によるとヒトの平均寿命は68歳であり、ラットの平均寿命は725日である。ヒトの約1年間に相当する14日間をモデルラットの長期絶食期間として設定し観察を行う。吸入麻酔下に右外頸静脈から右上大静脈起始部に中心静脈カテーテルを留置し、皮下を通して背部に導出し頸静脈栄養ルートを確保する。14日間のTPN管理中にグレリン、GLP-2を様々な時期、用量で投与し評価を行う。 大量腸管切除・TPNラットにおけるグレリンおよびGLP-2投与による腸管順応の検証- 大量腸管切除モデルとして80%短腸ラットモデルを作成する。8 週齢のSD ラットの小腸長は約90cmであるため、小腸のみを大量切除するモデル(トライツ靭帯より5cm 肛側~回腸末端より5cm 口側の間の腸管を切除する)と、中腸領域大量切除モデル(回腸末端から50cm より右半結腸までの腸管を切除する)を作成し、前述の方法で経静脈栄養ルートを挿入する。臨床的に小児短腸症候群の術後は約1 年でその予後を決定するので、術後14 日間のTPN 管理を行い、グレリン、GLP-2 を様々な時期、用量で投与し評価を行う。
|
Causes of Carryover |
諸事情により育児休暇を延長し、本年度中に実験を開始する事が出来なかった。2020年度4月から研究を開始し、2019年度に実施する予定であった研究遂行のため、主に物品購入に使用していく予定である。研究が順調に進行すれば、当初2020年度に実施予定であった内容にも着手する。
|