2021 Fiscal Year Research-status Report
Insight TNBCtypeによるsubtype/分子標的薬治療の確立
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19K18071
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
増田 紘子 昭和大学, 医学部, 講師 (90549875)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ICI Immune syste / predictive marker / RNA sequencing / breast cancer / Immune syste |
Outline of Annual Research Achievements |
開発に携わり、米国企業と共同研究を行っているBiomarkerであるImmunomodulatory(IM)positiveが免疫check point阻害剤の治療効果予測因子となりうるか を、Immune checkpoint inhibitorを使用した医師主導治験のサンプルを用い検討する。具体的には試験に参加された患者の生検組織あるいは手術検体(転移巣でも可)の腫瘍組織検体のパラフィン包埋標本より、4-5μmを薄切し、スライドグラスに固定した標本を20枚提出いただき昭和大学に郵送。そのうち3-4枚を昭和大学より 研究代表者がOncocyte社(元Insight genetics社)に空輸し、解析を依頼する。と同時にmRNAのraw dataを共有し、IM signature以外にもpredictive factorとなりうるマーカーを探索的に解析する。 当初の予定studyデザインの変更や、これまでの企業との会議、治療戦略のニーズを考慮し、全乳がんにおけるImmune check point inhibitorの効果予測、個々の患者のImmunityの評価により重点をおいた研究アプローチを行う形に変更し、研究を実施したが、医師主導治験自体が有害事象により中止終了となった。よって、限られたサンプル数ではあるが、解析を行う予定である。効果予測に対しサンプル数が不十分であると考えられるため、すでに終了した医師主導治験に対し、TNBC subtypingとIM signitureの評価を行うTRを提案し、TNBC subtypeやImmunomodulatory(IM)positiveが免疫check point阻害剤の治療効果予測因子となりうるか、検討する予定である。2021年度は産休、育休制度を適応中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の医師主導治験が困難であり、再発乳がんを標的としたImmune check point inhibitor+CDK4/6 inhibitor+内分泌療法治療デザインにて、subtyping、IM signature, IO subtypeの評価を行う形になった。しかし、上記薬剤の組み合わせに対し、国内外で安全性の面より、すべての治験、臨床試験の中止が2020年企業側より決定され、試験遂行が困難となった。これまでに参加いただいた症例をもとに、RNA-seq、subtypingなどの実施は予定通り行う事が決定し、現在サンプル輸送準備中である。また、効果予測因子としての検討のため、症例数が不十分となったため、新たに公募予定であったすでに終了したTNBCに対する医師主導治験のTR研究、TR公募が一時停止しており、現在再開を待っている。また、研究代表者が産休、育休中であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
TNBCsubtype、IM/IO subtypeの評価、biomarker確立のため、現在すでに試験が終了し、TRを公募しているTNBCを含む再発乳がんに対するImmune check point Inhibitor+VGFR inhibitor+chemotherapyを用いた医師主導治験に対し、TR案を提出し、行う準備を開始している。 また、自身が遂行している企業との共同研究においても後ろ向き研究ではあるが、TNBC subtyping、IM signature/IO subtypeの評価を行う予定であり、biology orientied treatment strategyを実現するbiomarkerの開発、新たな分子標的薬治療の確立を目指したい。
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Causes of Carryover |
前述したように治験自体が中止となり、TR継続可能かどうかの判断、吟味中であったため。また、新たにすでに終了した医師主導治験に対し、TRを提案しており、開始準備を行っている。こちらに関してはすでに終了した試験であり、本科研費により期限内にInsight TNBCtypeによるsubtype/分子標的薬治療の確立を目指し、調整を行っている。 具体的にはすでに終了した51例の病理組織を提供いただき、米国Oncocyte社に郵送、解析を依頼。輸送、解析費用、また、プロポーザルの英文修正費などとして 科研費を使用予定である。また、米国企業との共同研究であるため、研究者会議をASCO,SABCSなどの国際学会中に行っていたが、今年度はいずれの学会もコロナ にて中断しており、次年度に国際学会参加、会議施行予定であり、それらの旅費、運営費として使用する予定である。
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