2023 Fiscal Year Research-status Report
Insight TNBCtypeによるsubtype/分子標的薬治療の確立
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19K18071
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
増田 紘子 昭和大学, 医学部, 講師 (90549875)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | TNBC molecular subtype / Immune system / Immune Biomarker / ICI / IO score |
Outline of Annual Research Achievements |
開発に携わり、米国企業と共同研究を行っているmRNA Seqデータから導き出されたBiomarkerであるImmunomodulatory(IM)positiveが免疫check point阻害剤の治療効果予測因子となりうるかを、Immune checkpoint inhibitorを使用した医師主導治験のサンプルを用い検討する。研究代表者がOncocyte社(元Insight genetics社)に解析を依頼する。 と同時にmRNAのraw dataを共有し、IM signature以外にもpredictive factorとなりうるマーカーを探索的に解析する。 特に、TNBC subtypeの中のIM signatureとMesenchymal signatureを用いた免疫応答並びに免疫活性を評価するIO scoreが開発されており、乳がんにおいてICIの効果予測因子となりうるか、検討する。 当初の予定studyデザインの変更や、これまでの企業との会議、治療戦略のニーズを考慮し、全乳がんにおけるImmune check point inhibitorの効果予測、個々の患者のImmunityの評価により重点をおいた研究アプローチを行う形に変更し、研究を実施したが、医師主導治験自体が有害事象により中止終了となった。そのためすでに終了した医師主導治験に対し、TNBC subtypingとIM signature, IO scoreの評価を行うTRを提案し、TNBC subtypeやImmunomodulatory(IM)positive、IO score が免疫check point阻害剤の治療効果予測因子となりうるか、検討する機会を得たが、企業側の解析終了まで待機する必要があり、現在当院にてmolecular subtypingを行ったサンプルに対し、それぞれsubtype毎の免疫原性を評価している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
再発乳がんを標的としたImmune check point inhibitor+CDK4/6 inhibitor+内分泌療法治療デザインにて、subtyping、IM signature, IO scoreの評価を行う形であったが、上記薬剤の組み合わせに対し、国内外で安全性の面より、臨床試験の中止が2020年企業側より決定され、試験遂行が困難となった。Molecular subtype, IO scoreを治療効果予測、分子標的薬による治療戦略構築因子として検討するため、新たにすでに終了したTNBCに対する医師主導治験のTR研究に応募し、機会を得たが、企業解析終了まで開始できない状況となった。そのため、すでにsubtypingを行っている当院の症例を用いて、TNBC Molecular subtypeとImmune biomarkerとの相関、特に、新薬到来にて注目されているTNBCLowHER2subtypeの免疫原性について評価を行っている
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Strategy for Future Research Activity |
現在、再発乳がんにおけるICIを用いた医師主導治験のTR研究開始時期を企業側と相談中。 一方で自施設でのTNBC sampleを用い、新たにImmune biomarkerとの相関、各molecular subtypeにおける免疫原性の評価をmRNA-seqデータを用い、解析している。 特に新薬到来によって新たに注目されているTNBC Low HER2乳がんの生物学的特徴、免疫原生をTNBCmolecular subtype及びIM signatureを用いて評価ており、成果の一部を2023年12月にESMO Asiaにおいて発表し、Good poster Awardを頂いた。 引き続き、TNBC molecular subtypeにおける免疫環境の違いを評価し、molecular subtypeの臨床的意義を確立する。
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Causes of Carryover |
医師主導治験データを使用する申請を行った先の企業の意向、研究者の妊娠出産等により、研究が遅延していたため、研究費使用期間も遅延した。
本研究施行中に実臨床においてもICIが使用可能となった。現在申請先企業での解析終了期間が不明であり、本研究期間内に使用できない可能性がある。よって、新たに実臨床のサンプルを用いて、ICI治療におけるIO scoreのbiomakerの意義を検討するとともに、TNBCにおけるmolecular subtypeの有用性を検討したい。
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[Presentation] The biological characteristics of HER2-low in TNBC using mRNA profiling and molecular subtypes2023
Author(s)
Asako Tsuruga, Masahiro Hosonuma, Aya Sasaki, Hikaru Isobe, Napa Parinyanitikul, Gyungyub Gong, Hee Jin Lee, Reika YOSHIDA, Naoki Hayashi, Seigo Nakamura, Robert Seitz, David Hout, Naoto T. Ueno, Hiroko Masuda
Organizer
ESMO Asia
Int'l Joint Research