2019 Fiscal Year Research-status Report
糖鎖-レクチン反応に着目したリキッドバイオプシーを用いた食道癌早期診断法の開発
Project/Area Number |
19K18078
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小川 光一 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20733637)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 食道癌 / レクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、本研究の推進に不可欠な食道扁平上皮癌患者の検体を収集を主に行った。 研究計画時には思慮が至らなかったが、食道癌、特に進行例で手術適応となる症例では、術前化学療法に引き続いて手術を行うことが標準治療である。本研究では手術標本の組織を用いてレクチンアッセイを行うことを計画していたが、化学療法によるレクチン修飾の可能性があり、手術標本のみならず治療前の生検組織も検討に加えることとした。 当科では年20-30例の食道手術を行っているが、2019年度は症例が少なく検体の収集が滞っているのが現状である。 また同時に食道癌組織を用いたオルガノイド 作成を試みているが、現在のところ完成には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
食道癌患者数が想定より少なく、組織収集が滞っているため。 またオルガノイド 作成に難渋しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
オルガノイド 作成は今後も継続して取り組むが、現状では完成の見通しが立っていない。 そこで、まず免疫染色で食道扁平上皮癌に特異的に発現する糖鎖ーレクチンの組み合わせの同定(レクチン染色)を行う。正常食道上皮との比較も行う。また十分な食道癌組織(治療前生検検体、手術検体それぞれ10~15例)の収集が完了した後、マイクロアレイを用いてより特異性の高いレクチンの網羅的解析を行う。
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Causes of Carryover |
検体収集が想定より滞っており、研究進捗が遅れているため支出額が抑えられた。 研究計画の多くが翌年度に遂行予定であり、試薬、物品購入、成果発表に有効利用していく。
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