2020 Fiscal Year Research-status Report
マージナルドナー拡大のための脂肪肝グラフトの網羅的情報解析
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19K18140
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石井 武 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員 (10837058)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マイクロアレイ / 肝動脈クランプ |
Outline of Annual Research Achievements |
肝動脈クランプが肝細胞や肝血流に与える影響について網羅的遺伝子解析を行い、特に脂肪肝の脆弱性の原因因子の同定を目標とするが、まずは正常肝ラットでの網羅的遺伝子解析を行った。具体的には9-10週齢雄ラットをイソフルラン麻酔下に開腹し肝動脈クランプを30分行い、クランプ解除後に閉腹し8時間程度後に再度麻酔下に再開腹し全肝を摘出してsacrificeし、肝の一部を保存し後にRNA抽出を行った。コントロールとしてクランプ操作を除いて同様の操作を施し、最終的に同様に全肝を摘出し後にRNA抽出を行った。 マイクロアレイ検査とその結果のGSEA解析は化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所(CERI)に受注した。GSEA解析結果からはclamp群で有意なGene setが指摘できなかった。 他の手法でのエンリッチメント解析も行ってみることとし、DAVID解析を行ったところ、ステロイド代謝、炎症反応に関わる遺伝子群の変動が同定された。中でも脂肪組織での炎症に関わるFABP4については、2015年にマウス実験にて虚血再灌流に関与することが報告されており(B.Hu, et al. J Hepatol. 2015)、今回我々のclamp実験とマイクロアレイ検査の結果はclamp操作が与える影響についてmRNA変動レベルで検出できる点において妥当な実験系であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の目標は脂肪肝の脆弱性についてマイクロアレイによる原因特定を目標としていたが、正常肝症例の解析時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
マイクロアレイに提出したサンプルが肝動脈だけでなく門脈も含めてクランプしていたと思われ、今後確実に肝動脈のみ30分クランプしたサンプルを追加してみて、門脈クランプ有無がmRNA変動に影響するかどうかを確認してみる方針としている。 また肝動脈クランプを2時間と長時間のクランプとした際にmRNA発現がどう変化するかについて評価する方針。 可能であれば脂肪肝症例について肝動脈クランプを行い、マイクロアレイ検査へ提出する。
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Causes of Carryover |
RNA microarrayの検査費用が予定よりもかからなかったため。当初予定はしていなかったが次年度もmicroarrayによりさらに解析を追加する予定としている。
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