2020 Fiscal Year Research-status Report
大腸癌のFTDに対するDNA損傷応答の解明と治療効果増強への展開
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19K18158
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
廣川 高久 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40592499)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | G2/M チェックポイント阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗がん治療増強作用薬としてのG2/Mチェックポイント阻害剤として、現在他悪性腫瘍に対して第二層試験が行われているAZD6738を用いることとした。まずはAZD6738が大腸癌のkey drugである5FUに対して治療増強効果が認められるかを確認した。大腸癌の培養細胞では5FUにAZD6738を添加することで5FU単剤より細胞増殖が抑制されることを確認した。さらに、AZD6738を添加することでG2/Mチェックポイントが解除され、細胞内のDNA損傷が修復されず蓄積されていくことも確認した。マウスの皮下に腫瘍細胞を移植したモデルでも腫瘍増殖がAZD6738を付加することで5FU単剤よりより抑制されることが確認された。 この背景をもとに、FTDにおいてもAZD6738を添加することで培養細胞において腫瘍増殖抑制能の増強が得られることを確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予測された通りの結果が得られており、今後の研究方針の大きな変更は必要ないと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
FTDにおいてもマウス皮下移植モデルに置いて、5FU同様治療効果の増強作用が得られるかを確認する。
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Causes of Carryover |
使用薬剤が想定より少なく済んだため
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