2021 Fiscal Year Research-status Report
16S rRNA配列解析を利用した感染性大動脈瘤患者の起炎菌同定法の開発
Project/Area Number |
19K18190
|
Research Institution | Tohoku Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
松岡 孝幸 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (80816447)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 16S rRNA遺伝子 / 起炎菌 / 細菌感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、16S rRNA遺伝子配列解析の手法を用いて、血液サンプル中の起炎菌同定を高感度で可能にした報告は数少ない。本研究では反応系を見直し、最適化することによって、およそ50%の確率で検出に成功している。臨床的にも、これまでに報告例のない起炎菌による感染症の報告も行うことができ一定の成果が得られている。一方で、PCR法をベースとした本検出法の限界も明らかとなり、現在、新しいコンセプトの反応系を組み込むことによって、著明な感度上昇を図る研究に着手している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既存法の見直し、条件の適正化によって、本起炎菌検出法の大きな感度改善を行うことができたが、その成果と共に、原理的な限界も認識することができ、新たな研究の方向性が生まれたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
PCRをベースとした核酸増幅による検出法では反応系の拡大という点で問題があった。そのため、現在、反応系を拡大できる核酸増幅法の検討を行なっている。
|
Causes of Carryover |
ほぼ予定通りの使用で、差額は誤差範囲内。
|