早期浸潤性肺腺癌の充実/微小乳頭亜型における分子生物学的プロファイル解析

2019 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K18214
• Research Institution: Tottori University
• Principal Investigator: 城所 嘉輝 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (50768752)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 浸潤性肺腺癌 / 組織不均一性 / 網羅的遺伝子発現解析

Outline of Annual Research Achievements

病理病期I期の浸潤性肺腺癌の亜型を再評価し，acinar component (AC), solid component (SC) を含む症例を選別した．このうち，同一腫瘍内にそれぞれを10％以上含むものを８例選択してレーザーマイクロダイセクションでACおよびSCの組織を切り出した．切り出したACおよびSCの組織から専用キットにてRNAを抽出し，これらのRNAを用いて，次世代シーケンサー（Ion Proton) でRNAシークエンスを行ってACおよびSCでの遺伝子発現を網羅的に解析した．Dry解析により多数の遺伝子を特異遺伝子とし，一部の遺伝子に対して免疫組織化学染色，細胞株によるRT-qPCRにて検証実験を行った．

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2つの亜型に対して遺伝子解析を行い，検証実験を行えているため，予定していた研究のおよそ40から50％は達成しているものと考えられる．

Strategy for Future Research Activity

残る３つの亜型に対して同様に遺伝子解析，得意遺伝子同定，および検証実験を行う予定である．