2020 Fiscal Year Research-status Report
早期浸潤性肺腺癌の充実/微小乳頭亜型における分子生物学的プロファイル解析
Project/Area Number |
19K18214
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
城所 嘉輝 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (50768752)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 浸潤性肺腺癌 / 組織不均一性 / 網羅的遺伝子発現解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年から2018年に手術を実施した病理病期Ⅰ期の肺腺癌からレーザーキャプチャーマイクロダイセクションと次世代シークエンサーに耐えうる8例を選択した.これらに対してlepidic component (LC),papilary component(PC),acinar component (AC) からレーザーキャプチャーマイクロダイセクションを行い,それぞれの組織を回収した.これらの組織からRNAを抽出して,RNAのqualityをチェックをすると,解析に耐えうる症例は6例であった.これらの6例で次世代シークエンサー(Ion Proton)によるtarget RNA sequenceを行い遺伝子発現を網羅的に解析した.発現遺伝子のうち,false discovery rete < 0.05として発現変動遺伝子を同定した.各組織別に特異的遺伝子発現を同定し,いくつかの遺伝子に着目した.着目した一部の遺伝子に対して免疫組織化学染色によるvalidation解析を行うため,新たに2015年から2018年までに手術が施行された,同じく病理病期I期の肺腺癌135例の肺切除検体を選択した.この135例のホルマリン固定検体からそれぞれ,新たに薄切切片を作成し,免疫組織化学染色を行った.免疫組織化学染色による,染色強度および範囲をそれぞれスコアリングして,着目した遺伝子発現の表現蛋白を書く組織別に算出した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2年間で終了予定であったが,解析に時間がかかりやや遅れている.
|
Strategy for Future Research Activity |
解析データを論文執筆し発表する予定である.
|
Causes of Carryover |
次年度は計画中の実験(免疫染色科学)に対して染色抗体やデータ解析・データ発表用PC,結果の執筆論文に対する投稿料などに対して使用予定
|
-
-
-
-
[Presentation] 病理病期Ⅰ期肺腺癌における充実型増殖の遺伝子発現解析2020
Author(s)
城所嘉輝, 中西敦之, 野坂祐仁, 大島祐貴, 松居真司, 門永太一, 窪内康晃, 高木雄三, 春木朋広, 梅北善久, 中村廣繁
Organizer
第61回日本肺癌学会学術集会