2021 Fiscal Year Annual Research Report
Phenotype classification of high grade neuroendocrine lung cancer and development of novel molecular target therapy
Project/Area Number |
19K18215
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
春木 朋広 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (20529416)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 肺高悪性度神経内分泌癌 / 小細胞肺癌 / 大細胞神経内分泌癌 / 転写因子 / POU2F3 |
Outline of Annual Research Achievements |
小細胞肺癌細胞株8株(NCI-H1417、NCI-H719、NCI-H1105、NCI-H1882、NCI-H1048、SHP-77、NCI-H82、NCI-H841)を用いてASCL1、NEUROD1、POU2F3、YAP1の遺伝子発現と蛋白発現をRT-PCR法、Western blotting法で解析し、細胞株を4つのSubtypeに分類した。4種類の殺細胞性抗癌剤(Etoposide、Gemcitabine、Paclitaxel、Cisplatin)と新規分子標的治療薬(Lurbinectedin)を用いてWTS assayによる薬剤感受性試験を行った。肺高悪性度神経内分泌癌切除組織検体98例に対して、ASCL1、NEUROD1、POU2F3、YAP1の蛋白発現を免疫組織化学染色で確認し、それらの発現状況に応じた分類を行った。 結果として、肺HGNECに対する新規治療薬であるLurbinectedinの薬剤効果が、Driving transcriptional factor geneの一つであるPOU2F3発現と相関関係があることが分かった。同時に、既存の肺HGNECに対する治療薬であるCisplatinやEtoposideについては、これらのサブタイプとは関連がなく、明確なバイオマーカーにはならないこともわかった。外科切除された肺HGNEC検体に対する免疫組織化学での蛋白発現の検討によると、POU2F3高発現は肺HGNECの約10%に認めており、これらの患者にLurbinectedinの高い効果が期待された。臨床診療において、肺HGNECを含む肺癌患者に対する治療のKey drugとなっている免疫チェックポイント阻害薬について、これらの薬剤も加えて、肺HGNECの新たな治療法に関する発展的な研究が今後求められていく。
|