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2021 Fiscal Year Annual Research Report

肺移植における第3群肺高血圧症の検討:NCXの関与と新規治療標的としての可能性

Research Project

Project/Area Number 19K18230
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

永田 旭  産業医科大学, 医学部, 助教 (30804794)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords肺高血圧 / NCX / 肺移植
Outline of Annual Research Achievements

肺高血圧症(PH)は肺動脈圧の持続的上昇とそれに引き続く右心不全を生じる予後不良疾患群で、病態・病因に応じて5群に分類される。研究代表者の前所属施設は国内10施設の肺移植実施施設の一つであり、診療対象の肺移植候補患者は第3群に分類される「肺疾患に伴うPH」をしばしば合併している。第3群PHの悪化はときに末期呼吸不全患者の致命的経過の引き金となりうるため、その制御は待機中死亡の低減と肺移植への到達機会の増加に寄与しうるが、特に薬物的な制御に関しては定まった知見は少ない。本研究では、肺移植適応患者の臨床データ及び摘出肺組織を用いて、近年肺高血圧発症・悪化における役割に注目がなされ、治療標的分子としても期待されているナトリウム-カルシウム交換体(NCX)と第3群PHとの関連を解明し、新規治療薬の開発の一助とすることを目的とした。令和3年度は過年度に集積・解析した臨床データより得られた第3群肺高血圧症の存在が移植待機中患者の予後に影響を及ぼす可能性についての論文作成予定であったが、研究代表者の年度途中の施設異動により、想定していたエフォートを研究に裂くことが困難となった。また、すべての臨床データ・標本データが前所属施設に帰属していることにより、異動先の施設での研究継続が事実上不可能となった。肺移植後摘出組織の一般的形態評価(HE染色やEVG染色)や免疫組織化学的評価(抗体染色)、ならびに画像解析ソフトによる肺高血圧病変(筋性化動脈など)の定量的評価も予定していたがそれらも異動に伴い実施できておらず、今後も実施不可能であると判断し、研究廃止に至った。

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Published: 2022-12-28  

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