最新人工心肺における吸入麻酔薬投与システムの確立

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K18242
• Research Institution: Mie University
• Principal Investigator: 住吉 美穂 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (50510971)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 人工心肺 / PDL1 / SIRS

Outline of Annual Research Achievements

人工心肺中に投与する吸入麻酔薬デスフルレンの薬物動態と臨床的モニタリング法は今だ確立されておらず、人工心肺中のデスフルレンの濃度をガスクロマトグラフィーを用いた測定により明らかにし探索的検討を行う。それにより移動時も含めた吸入麻酔薬の一貫した使用を実現し、人工心肺使用手術後患者の周術期を通した循環動態安定に寄与することを目的とする。
上記目的に先立ち、人工心肺中は全身炎症状態が惹起されることを勘案し、人工心肺による炎症状態を多角的に分析する為に心肺停止後患者において血漿PD-L1値の測定を行い、病態との関連について解析を行う事とした。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19の影響などにより研究環境に変化が生じた為。

Strategy for Future Research Activity

PDL1測定の為のサンプル採取を増やし、現在行っている解析を継続する。

Causes of Carryover

次年度使用が生じた理由：人工心肺による炎症状態解析の多角的アプローチでPD-L1を測定する為
使用計画：検体測定キットの追加購入など