2019 Fiscal Year Research-status Report
褐色脂肪細胞及びベージュ脂肪細胞の個体差が周術期体温に及ぼす影響
Project/Area Number |
19K18278
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
井石 雄三 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60622313)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 周術期体温 / 褐色脂肪細胞 / 非ふるえ熱産生 |
Outline of Annual Research Achievements |
周術期の体温低下は様々な合併症のリスクであり、手術中は体温を維持するように対策を行う。現在は体表を加温することが主な手法であるが、手術内容や体位によっては効率的な加温が難しく、そのような場合は実際に体温の低下を招く。そこで新しい機序による体温維持の方法として、ヒトが本来持つ熱産生機構である、褐色脂肪細胞による非ふるえ熱産生に着目した。近年、褐色脂肪細胞は、熱産生のためのエネルギー消費能から代謝性疾患の治療の標的として注目され、研究が進められている。本研究では褐色脂肪細胞の個体差がどのように周術期の体温の推移に関与しているかを調べる。これを明らかにすることで、褐色脂肪細胞を標的とした新しい体温管理のアプローチが見いだされる可能性がある。体内の熱産生をコントロールするという、手術環境に左右されない、より確実な体温管理が最終的な目的であり、本研究はその基礎となる。 現在具体的な研究計画を立案中である。 近々倫理委員会に提出し、認可がおりれば実験に着手する予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
普段の臨床業務が詰まっており、研究時間を確保できない状態が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
具体的な研究の方法につき立案中である。 近々倫理委員会に提出し、認可がおりれば実験に着手する予定。 研究を進めるにあたり、主に脂肪組織の標本作成、染色液などの試薬、光学顕微鏡による観察が必要となる。
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Causes of Carryover |
研究を進めるにあたり、主に脂肪組織の標本作成、染色液等の試薬、光学顕微鏡による観察が必要になる。
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