2019 Fiscal Year Research-status Report
PRONE POSITIONING AND SPONTANEOUS BREATHING: PROSE study
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19K18294
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉田 健史 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (50725520)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ARDS / 腹臥位 / 自発呼吸 / 人工呼吸 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画通り進んでおり、臨床研究を2020年5月に終えた。12人の中等度ー重度ARDS患者を対象に行った前向き臨床研究からわかったことは、①腹臥位をすることにより、酸素化の改善、呼吸努力 (食道内圧で評価)の減少、血清IL-6の減少が認められた;②呼吸努力が減少した患者では、肺容量の増加 (Electrical Impedance Tomography- EITで評価)の結果、Neuromechanical efficiency (Electrical activity of diaphragm-EAdiで評価)が低下していることが分かった。従って、腹臥位は仰臥位よりも自発呼吸を温存するに適した環境であることがわかり、その結果、自発呼吸関連肺傷害を軽減する可能性があることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会の承認を得た後に、腹臥位中における自発呼吸温存の効果: 実行可能性調査研究 (PRONE POSITIONING AND SPONTANEOUS BREATHING: A FEASIBILITY STUDY: The PROSE study)を開始した。大阪大学医学部附属病院 集中治療部とUnidad de Cuidados Intensivos, Hospital Rebagliati, Lima, Perúから当初の計画通り、12人のARDS患者のデータ収集が2020年5月に終了した。今まで培ってきた技術と度重なる議論から方向性を明確に進めてきた結果、順調に計画が進んでいる。さらに、基礎実験の予備実験も開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に、計画通り臨床試験をおえたので、本年度は基礎実験へ移行する。 兎重度ARDSモデルに自発呼吸を温存し、腹臥位にすることで、1) 肺含気分布の改善が認められる (dynamic CTで評価)、2) 酸素化能が改善する (血液ガス分析で評価)、3) 呼吸努力が軽減する (食道内圧で評価)、4) 結果、8時間後の肺及び横隔膜傷害が病理組織学的及び血清学的に減少する (病理、サイトカインで評価)、という仮説を立てた。本年度は、上記動物実験を行い、腹臥位に自発呼吸を温存することで、自発呼吸関連肺傷害が減少するという仮説を検証する。
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Causes of Carryover |
昨年度は、基礎実験の予備実験の検討を開始したのと同時に、優先的に臨床研究の実施と解析を行った。その理由は、ARDS患者のリクルートに時間を要する場合に備えて開始時期をできるだけ早めたかったからである。そのために必要経費は当初基礎実験を想定していた金額よりも少額となっている。結果、臨床研究を本年度に終えることができ、非常に有用なデータを得ることができた。 本年度は、基礎実験(予備実験+本実験)を大阪大学動物実験施設内CT室にて開始するので、次年度使用額 (1722028円)に加え当初の請求額 (1100000円)が必要である。具体的には、兎購入費、飼育費、焼却費、CT室施設利用費、波形解析ソフト費やその他基礎実験に伴う消耗品 (サイトカインキットなど)である。
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