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2020 Fiscal Year Research-status Report

Mechanism clarification of the post-operative pain focusing on the lactate metabolism and exercise therapy optimization

Research Project

Project/Area Number 19K18309
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

藤原 淳  大阪医科大学, 医学部, 助教 (00773516)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords術後痛 / 乳酸 / 運動療法
Outline of Annual Research Achievements

乳酸代謝に着目した術後の疼痛のメカニズムの解明と運動療法の最適化を目的として、乳酸投与による術後疼痛閾値の変化および運動強度による鎮痛効果を検証した。マウスの足底に切開を行うことで処置2時間後をピークに7日目まで術後痛が持続することがvon Freyフィラメントを用いた機械的刺激により確認できた。この術後痛モデルのマウスの創部に乳酸を局所投与したところ、生食投与群と比較して術後痛の回復の遅延を認めた。乳酸自体に疼痛過敏を引き起こす可能性があることを考慮して無処置のマウスに様々な用量の乳酸を投与したところ、疼痛閾値の低下は認めず、生食投与群と比較して疼痛閾値に差を認めなかった。続いて、術後痛に対するインドメタシンの効果を検証した。疼痛閾値の低下した術後痛モデル作製2日目のマウスにインドメタシンを経口投与したところ、内服1時間後をピークに3時間後まで疼痛閾値の改善を認めた。術後痛に対する運動療法の効果を検証する実験として、1日1回のトレッドミル走行を行うためにインドメタシンを運動前に投与して運動を行った。ところが連日のインドメタシン投与により予期せぬ死亡マウスが数匹発生し、実験を中断した。そこで鎮痛薬を投与せずに術後痛モデルに低強度の運動をさせたが、疼痛閾値にばらつきがあり一定の結果を得ることができなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

投与薬剤の用量や種類、また運動強度の再考が必要であり、また使用しているモデルの妥当性について検討しなければいけない可能性があるため。

Strategy for Future Research Activity

投与薬剤の用量や種類を再考して予備実験を行う。また、使用モデルの妥当性を検討していく。

Causes of Carryover

必要な研究機器は完備したが、使用する予定であった消耗品や論文作成にかかる費用は研究が思うように進んでおらず使用できなかった。次年度は運動療法の運動強度の検証や術後痛モデルマウスに使用する鎮痛薬の種類や用量の再検証のために、主にマウスや試薬などの実験の消耗品に使用する予定である。

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Published: 2021-12-27  

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