2019 Fiscal Year Research-status Report
脳梗塞・脳出血後の血液中monocyteの変化と重症度の関係
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19K18393
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
阿部 尚紀 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (10512155)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳出血 / 炎症性単球 / フローサイトメトリー |
Outline of Annual Research Achievements |
脳出血患者4人に同意を得られ、末梢血中単球の解析を行った。CD14++CD16+の単球は起炎症性メディエータを誘導するとされている。脳の出血量が大きく脳圧が亢進しているような症例ではこの炎症性単球の比率が高い印象である。フローサイトメトリーでこの単球を回収しRNAの解析を行う予定であったが、RNAが不安定でその解析ができなかった。今後はフローサイトメトリーを用いたソーティングではなく、negative isolation kitを用いて単球を回収しRNA解析を行う予定である。 臨床研究を進めていくと同時に基礎研究も開始した。脳出血モデルマウスを作成し、その時の血液中単球の性質変化を詳しく調べておくこととした。脳内にコラーゲナーゼを注入し、脳出血を作成後する。その6時間後、1日後、3日後の脳内浸潤単球とマイクログリアと血中単球の性質がどのように時系列で変化していくかを調査する。フローサイトメトリーを用いて炎症性単球の比率を計測したり、細胞を回収しRNA解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究の症例確保に苦労している。脳外科の協力(患者紹介)無くしては症例数がなかなか増えない。
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Strategy for Future Research Activity |
脳外科へ再度アナウンスを行い症例を紹介していただく環境づくりを再度行う。 臨床研究のサンプル数がなかなか確保が困難である現状があるため、基礎研究も同時に開始した。
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Causes of Carryover |
研究室にすでにある試薬、物品を使用したため。さらに症例数がなかなか集まらず使用薬剤や設備使用料が少なかった。 次年度は症例数を増やし、追加の基礎研究を行う予定である。
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