2019 Fiscal Year Research-status Report
メタボローム解析を用いた無症候性頚動脈狭窄症の症候化予測因子の網羅的探索
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19K18428
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山下 俊輔 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80839572)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 頚動脈狭窄症 / メタボローム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
頚動脈狭窄症は脳梗塞のリスクと考えられている.抗血小板療法,降圧療法,脂質低下療法を含む最良の内科的治療をおこなうが,進行性に増悪し,症候を呈する例が少なからず存在する.症候を呈する前に外科的治療が介入することが望ましいが,近年の内科的治療の著しい進歩の前に,外科的治療の有益性については種々の議論がなされているのが現状である.外科的治療に至る例については,そのプラーク性状から,狭窄進行および症候化に関する因子が存在すると考えているが,頚動脈エコーやMRIなどの画像所見や既存の血液生化学的検査だけでは正確な判断が困難である.申請者は,メタボローム解析を利用して,血中の代謝物からプラーク性状を判断したいと考えている.プラーク性状が分かれば,頚動脈狭窄症の進行および症候化の予測が可能になり,バイオマーカーとしての役割を果たすことができる. 2019年4月から2020年3月まで,頚動脈ステント留置術を行った症例を対象として検討してきた.現在のところ,7症例の検体が集積されている.症例の臨床的背景は,男性:女性=5:2,平均年齢72.0才(52―85才),病変部位 左:右=4:3であった.頚動脈エコーでは平均PSV 255cm/s(66-415cm/s),プラークのエコー所見は,calcifiedが2例,echogenicが2例,calcified + echogenicが3例であった.狭窄部のプラークイメージでは,TOF高信号が1例,T1BB高信号が1例,T2BB高信号が4例であった.血液検体は,手術開始前,手術中,手術終了時の3回採取しており,特に手術中の検体については,遠位塞栓防止バルーンの近位側の血液を採取している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
頚動脈ステント留置術を行った症例を対象として,7症例の検体が集積されている.臨床的背景,頚動脈エコー所見,MRI所見などのデータ収集は進んでおり,プラークの性状に関する検討を開始している.メタボローム解析については,複数の検体を同時に解析することが望ましく,10症例(30検体)集積された段階での解析を予定している.現在のところ,検体の集積に関して,予定よりやや遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では,メタボローム解析を行っていないが,10例(30検体)を目処に解析を行う予定である.メタボローム解析の結果から,頚動脈狭窄進行および症候化に関与する代謝物について検討する.
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Causes of Carryover |
予定していたメタボローム解析については,症例集積に遅れが生じ,次年度に行うこととなったため.
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Research Products
(2 results)