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2019 Fiscal Year Research-status Report

小児もやもや病RNF213レアバリアントを用いたバイオマーカー探索

Research Project

Project/Area Number 19K18443
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

野村 俊介  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40770996)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywordsもやもや病 / RNF213
Outline of Annual Research Achievements

もやもや病は、小児期から若年期に発症する脳卒中の主たる原因疾患である。日本人を筆頭に東アジア人に多数の患者が存在し、この人種における重要な感受性遺伝子としてRNF213が報告されている。創始者バリアントp.R4810Kが多数の患者で陽性になり、1塩基のみシークエンスすれば良いという簡便さから、補助診断や重症度のマーカーとして研究対象とされてきた。
一方、我々は先行研究にて、RNF213遺伝子の他のレアバリアントももやもや病と有意に関連することを報告し、p.R4810K以外のレアバリアントのRNF213遺伝子の機能や病態発症と重症度への影響を考えている。
2018年、我々は、小児もやもや病における未報告変異を含むレアバリアント症例[Akagawa and Nomura.et al. Hum Genome Var, 2018]や、RNF213 p.R4810K陰性症例でもp.R4810Kより遺伝学的な障害度予測スコア(CADD-C score)が高値のレアバリアントを有し、もやもや病の発症や重症な臨床経過に与える可能性(J neurosurg, 2018, Nomura.et al)を報告した。
今回、遺伝学的要因が成人に比べ高いと予想される小児もやもや病においてRNF213遺伝子の全コーディング領域のリシーケンスを行ない、レアバリアントの病態発症・重症度への影響を検討し、バイオマーカーとしての可能性を探る。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

54症例の小児もやもや病患者のDNA抽出はすでに終了しており、半数以上で次世代シーケンサーIon PGM(Thermo Fisher Scientific)を使用し、RNF213のすべてのcoding exonのターゲットリシークエンスは終了している。

Strategy for Future Research Activity

残りの症例のRNF213の全coding exonのターゲットリシークエンスと、得られた変異をすべてサンガーシークエンスで確認する。さらに、データを整理し、臨床情報と比較し、Genotype-phenoype correalationを解析する。

Causes of Carryover

解析用コンピューターの購入を先送りにし、旧式のもので、継続解析を行っていたため、さらに解析用試薬も別研究の残薬を使用できたいたので、初年度の使用額が減少している。実験計画自体はおおむね予定通り進んでいる。
今年度に予定の解析用コンピューターの購入を行い、対象症例を増やし、追加の解析試薬を購入し、残りの変異解析、そして学会発表、論文作成を行っていく予定である。

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Published: 2021-01-27  

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