2019 Fiscal Year Research-status Report
ブタ膝を用いた半月板逸脱に対するCentralization法の生体力学的解析
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19K18524
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
河野 佑二 東京医科歯科大学, 統合研究機構, プロジェクト助教 (10822562)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 半月板 / バイオメカニクス / Centralization法 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究実施計画は主に、「新鮮凍結ブタ膝における半月板検討モデルの確立(半月板切除逸脱モデル、Centralizationモデルなど)、および半月板荷重分散機能の評価方法を確立する」ことであった。 新鮮凍結ブタ膝を用いて、半月板逸脱モデルを作成する際に、先行研究では半月板後方付着部を切離し、半月板周囲の靱帯組織も切離することで逸脱モデルとした。また予備的研究の半月板切除逸脱モデルでは半月板後方内縁を切除後に後方付着部を切離することで作成した。一方Centralization法はsuture anchorを用いて臨床に準じた手法で作成した。それぞれオリジナルの万能試験機にセッティングし、垂直負荷時の半月板の荷重分散についてフィルム式圧センサーを用いて解析し、接触面積、接触圧、最大荷重などを定量評価した。 論文投稿中であった先行研究はJournal of Orthopaedic Scienceにアクセプトされ、本モデルおよびバイオメカニクス評価法は確立できた。 また後述の研究計画のとおり、本モデルにおいて膝屈曲角度を変えての半月板バイオメカニクスに関する検討も重ね、国内および国際学会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
半月板のバイオメカニクス検討モデルに関しては、新鮮凍結ブタ膝を用いて、半月板逸脱のメカニズムや関節周囲靱帯の温存など、より臨床に即したモデルへの改良や、また評価に関しても圧センサーの挿入位置など改良の余地があった。しかし検討を重ねも現時点では当初の先行研究モデルおよび評価法が最も有用であり、先行研究の投稿論文もアクセプトされた。 昨年度の研究実施計画である「新鮮凍結ブタ膝における半月板検討モデルの確立および半月板荷重分散機能の評価方法を確立する」ことは達成され、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
1.確立した半月板検討モデルおよび評価方法にて、半月板荷重分散機能の解析を重ねて、Centralization 法の有効性や不適応例などを生体力学的側面から明らかにする。 半月板切除後の逸脱など臨床診療でしばしば遭遇する場面に即したモデルにて、Centralization の有効性を検討する。予備的研究の半月板切除逸脱モデルでは、半月板周囲の関節包を剥離してアドバンスメントしてCentralization することで良好な荷重分散機能を再獲得できた。確立した半月板検討モデルおよび評価方法にてCentralization法の有効性や不適応例などを生体力学的側面から明らかにする。
2.各モデルにおいて膝屈曲角度を変えての検討や、過負荷による耐久性の検討、suture anchor の位置・本数の検討など、さらなるCentralization のバイオメカニクスについて明らかにする。 万能試験機に専用のデバイスを装着することで膝屈曲角度を変えての検討を行う。繰り返し負荷試験を行うことも可能で耐久性の検討も行う。またsuture anchor の位置・本数の検討など、さらなるCentralization のバイオメカニクスについて明らかにし、臨床応用につなげていく。
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Causes of Carryover |
学会参加で計上していた旅費が、他の予算で執行できたため、次年度使用額が生じた。 (使用計画)現在、半月板の生体力学的解析については順調に進めることができている。今後は測定器具の追加購入や論文化に伴う投稿費などに充てていきたいと考えている。
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Research Products
(5 results)