2019 Fiscal Year Research-status Report
低温大気圧プラズマの直接照射法による新たな膀胱癌治療法
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19K18564
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
福原 秀雄 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (20527600)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 膀胱癌 / プラズマ医療 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、繰り返しの動物実験において、低温大気圧プラズマの直接的な照射により、生体内において様々な活性型ラジカルが誘導され、抗腫瘍効果を有する可能性を見出した。プラズマの照射距離による活性型ラジカルの発生には有意差がないことが確認された。それと同時にプラズマ照射部位に特異的な皮膚免疫反応を惹起することを見出した。具体的にはプラズマを照射した皮膚部位に、好中球の浸潤およびマクロファージが高集積することを見出した。これらの実験結果から、プラズマ照射により局所の免疫反応を惹起する可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在まで、繰り返す動物実験を実施できておりおおむね良好な結果が得られている。現在のところまでは、予定通りの計画で実験終了予定である。第67回応用物理学会春季学術講演会シンポジュウム8「プラズマエレクトロニクス」上智大学四谷キャンパス2020/3/13にて学会発表予定でしたがCOVID-19の影響にて中止。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究については、最終段階である免疫反応についての検討を実施する予定である。リンパ球・マクロファージ等の免疫染色後に結果の解析予定である。
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Causes of Carryover |
照射実験において、新たな知見(局所の免疫反応惹起の可能性)が発見され解析や検討に時間を要したため。次年度の助成金は、主に局所の免疫反応の解析で使用する予定である。
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