2019 Fiscal Year Research-status Report
加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)に注目した下部尿路機能障害治療への基盤研究
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19K18602
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
和田 直樹 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70455723)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 筋肉減弱 / 低活動膀胱 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初予定した下腿ギプス固定による膀胱機能の変化をまずパイロット研究として施行した。ギプス固定の期間や片足ではなく両足への固定などを行い膀胱機能の変化の有無を検討したが、予想通りの結果が得られなかった。要は膀胱機能に著明な変化を来さなかった。そこでギプス固定による筋肉減弱モデルから異なる筋肉減弱モデルに変更を考えた。高脂肪高ショ糖負荷による筋肉減弱モデルが報告されており、そのモデルによる膀胱機能の変化を検討している。オーガンバス研究による膀胱組織の収縮力に関しては4週および8週負荷で収縮力の低下を示す結果を得ている。今後はさらに同検討を進めるとともにvivoでの膀胱機能検査も追加する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のとおり当初のギプス固定モデルでは思うような結果がでなかったが、代替手段である高脂肪高ショ糖負荷によるモデルにおいて現状期待される結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の検討をさらに進めるとともに、生体における膀胱機能、すなわち膀胱内圧測定を行うことで膀胱機能の変化を異なった側面から検証していく。最終的には膀胱組織における分子発言の検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
まだパイロット研究の段階であり、期待通りの結果が得られ始めたところである。今後はさらに大きく検討を発展させるため、必要物品が格段に増加する、もっとも使用額の大きなものは摘出保存した組織のタンパク測定に使用するELISAキットであり、次年度の中心的な必要物品となる。また最終的には国際学会にて発表予定であり、交通費にあてさせていただく。
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