2021 Fiscal Year Research-status Report
Liquid biopsy法による新規副腎マーカーの開発
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19K18603
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
藤田 尚紀 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00792318)
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Project Period (FY) |
2021-03-01 – 2024-03-31
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Keywords | 原発性アルドステロン症 / cfDNA / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
原発性アルドステロン症(PA)は2次性高血圧の中で最も頻度の高い疾患である。副腎摘除術で治癒が期待できるが、術後も遷延する高血圧症が約半数に見られ、その予測因子は明らかになっていない。我々はこれまで、各泌尿器科疾患における糖鎖解析により、新規バイオマーカーの開発を世界に先駆け発表してきた。この基盤を活用し、PA患者におけるCell free DNA(cfDNA)を抽出し、PAに伴って変化する糖鎖や遺伝子変化(CYP11B2 gene polymorphism等)、血管石灰化に関与する因子(osteopontin, osteocalcin, Runx2, Msx2等)の検出を行うことで、病状や治療抵抗性の分子機構を解明し、新規バイオマーカーを開発することを目的とする。2021年から副腎腫瘍患者の血液採取を開始し、順次解析を行っている。現在40名程度のsampleが集まり、血漿を分離、cfDNAを抽出する作業を行っている。抽出されたcfDNA総量は測定可能であることが確認された。PAに伴って変化する糖鎖や遺伝子変化(CYP11B2 gene polymorphism等)、血管石灰化に関与する因子(osteopontin, osteocalcin, Runx2, Msx2等)のコピー数の測定を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、40例程度のsampleが集まり、順調に解析が進んでいる。しかし、コロナ禍における世界的な試薬不足などにより、実験のペースはやや遅れている。その中でも、抽出されたcfDNAにおける総量は測定可能であることが確認された。さらに、PAに伴って変化する遺伝子変化(CYP11B2 gene polymorphism等)、血管石灰化に関与する因子(osteopontin, osteocalcin, Runx2, Msx2等)のコピー数の測定を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
抽出されたcfDNAにおける遺伝子変化(CYP11B2 gene polymorphism等)、血管石灰化に関与する因子(osteopontin, osteocalcin, Runx2, Msx2等)のコピー数をddPCRにて測定する。また、網羅的糖鎖解析装置によるPA患者の血清糖鎖プロファイリングを行い、PAに関与する糖鎖、術後高血圧症が改善しない群に特徴的な糖鎖変化を同定する。同定された糖鎖構造を認識するレクチンを用いて、手術標本によるアルドステロン産生腫瘍内の糖鎖構造発現を検討し、レクチンアレイ、レクチンによる免疫染色を用い、糖鎖構造変化の由来を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:コロナ禍における世界的な試薬不足のため。 使用計画:試薬およびピペットチップなどの購入費として使用予定である。
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Research Products
(7 results)