2020 Fiscal Year Research-status Report
microの解剖学的位置に注目した前立腺肥大症の炎症の病態の研究
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19K18606
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
稲村 聡 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (50572434)
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Project Period (FY) |
2020-03-01 – 2023-03-31
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Keywords | 前立腺肥大症 / 慢性炎症 / 排尿障害 / 炎症細胞の分布 |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺肥大症患者のサンプルを使用するために現在症例を集積中である。100例を目標としているが、まだ達していないため、今後も集積・追跡を継続する予定である。現在のところ、70例ほど集積できている。一部の症例については標本がある状態ではあるが、標本作成の時期により生じうるバイアスや、標本を作成し、組織評価を行ったことでその後の追跡に生じうるバイアスを避けるため、標本作成は予定症例すべての追跡終了後に行い、評価を行う予定としている。標本の評価は、解析ソフトであるMantraを使用して、客観的、定量的に行う。免疫染色については、現在のところCD4(ヘルパーT細胞),CD8(細胞傷害性T細胞),CD20(B細胞),MECA-79(高内皮細静脈),CD34(通常の血管),CD16(好中球),CD163(マクロファージ),αSMA(平滑筋)での検討を予定していたが、ナイーブ細胞とエフェクター細胞の分布またはマクロファージのサブタイプ(M1、M2)についても、検討の追加が必要になると考えており、追加で行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例の集積が予定より遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
可能な限り同意を得られるように説明に努める。症例が集まり次第、免疫染色を行い、分析を行う。
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Causes of Carryover |
症例の集積が思うように進んでいないのと、コロナウイルスの流行で、学会などへの出席ができていなかったため。次年度使用額は免疫染色に必要な抗体の購入や可能であれば学会への参加費用として使用する予定である。
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