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2020 Fiscal Year Research-status Report

インドシアニングリーンによる捻転卵巣の壊死予測

Research Project

Project/Area Number 19K18636
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

尾山 恵亮  山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (90833624)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords捻転 / インドシアニングリーン / 卵巣
Outline of Annual Research Achievements

2020年度中に、当初予定していた実験をひとまず終えることができた。本研究の目的は「一定時間阻血されたラットの卵巣血流をICGアンギオグラフィーで定量的評価をし、卵巣機能温存の指標となりうるかを調査すること」であったわけだが、実際に、ICGAによる定量的評価が可能であること、更にその中でもfluorescence intensityの大きさが壊死予測の優れた指標となりうることが判明した。すなわち、見た目が黒い卵巣も、IGCでわずかに血流があれば、卵巣の組織障害はほとんど起こらない。また、それだけではなく、阻血を解除した直後の再灌流の程度も、定量化することで同等に優れた、壊死予測の指標となりうることが判明した。
本研究の強みは、第一に、臨床応用しやすい方法を選択した点である。ICGアンギオグラフィーは、ICGが入手が容易で低侵襲であり、かつ、腸管吻合術や皮弁形成術では既にヒトで用いられているため、ヒトの卵巣についても応用が可能と考える。第二に、捻転解除した卵巣を4週間経過してから摘出した点である。過去の卵巣茎捻転に関する研究のほとんどは、虚血解除した直後の卵巣の炎症像を評価したものがほとんどである。この場合、慢性期の卵巣組織が壊死しているのか、回復しているのかは不明である。本研究では4週間経過し、急性期の炎症が過ぎ去ったところでの卵巣組織を病理評価した。第三に、fluorescence intensityを過去の研究のように任意単位ではなく、対側卵巣をcontrolとした割合にしたことである。これにより、NIRカメラの設定・対象までの距離、ICGのdoseなど、ICGアンギオグラフィーが影響を受ける因子を調整する必要がない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在、2020年度の実験結果をまとめた論文を、海外雑誌へ投稿作業中である。また2021年度中に国際学会において発表をする予定である。

Strategy for Future Research Activity

投稿した海外雑誌の査読結果に対して、必要があれば追加実験をおこなう予定としている。

Causes of Carryover

摘出した卵巣の病理評価において、免疫染色を年度内に追加するために30万円の前倒し支払請求をおこなった。しかし、まず少量の検体で免疫染色をしてみたところ、期待した結果が得られなかったため、そこで中断した。そのために、この額の次年度使用額が発生した。翌年度分として請求した場合、掲載論文をフリーアクセスにする費用などに充てる予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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