2021 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of DOHaD theory in the offspring born to mother with preeclampsia, and establishment of early intervention for long term consequences due to preeclampsia.
Project/Area Number |
19K18637
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
牛田 貴文 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (90805152)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 妊娠高血圧腎症 / DOHaD / 早産児 / 脳障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では妊娠高血圧症候群を発症した母体から生まれた児における、(1)心血管障害や糖尿病などのメタボリック症候群を発症するリスクが上昇するメカニズムの解明、および(2)ヒトの検体を用いて脳神経学的影響を検証することを目的とした。 (1)に関しては、最終年度では炎症誘発性妊娠高血圧腎症モデルラットから生まれた仔が成獣となった際に、妊娠時に子宮内胎児発育不全を認める点、胎盤においてCD68+マクロファージが増大することが明らかになった。これまでの知見をまとめ、国際誌に投稿し受理された。本研究を通じて、妊娠時の異常炎症が妊娠高血圧腎症の誘因となるとともに、胎内における炎症の暴露が児の心血管および代謝に負の影響を与え、将来的に心血管障害や糖尿病のリスクを上昇させることが明らかになった。また世代を超えて影響が及ぶ可能性について本研究で示された。 (2)に関しては、最終年度では在胎修正40週の児の頭部MRI画像を用いて、Diffusion tensor imaging(DTI)により走行する神経線維を画像化することで妊娠高血圧症候群による児の脳障害のメカニズム解明を目指した。結果は近日投稿予定である。また、Voxel Based Morphometry(VBM)により脳全体の容積や局所的な容積変化を評価した論文とMR spectroscopyにより非侵襲的に脳内の代謝物を評価した論文が国際誌に受理された。本研究を通じて、妊娠高血圧症候群による児の脳神経学的影響を様々なニューロイメージング手法を用いて解析し、将来的な自閉症スペクトラム障害などの発症メカニズムの解明の一助となった。
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[Journal Article] Aberrant inflammation in rat pregnancy leads to cardiometabolic alterations in the offspring and intrauterine growth restriction in the F2 generation2022
Author(s)
Takafumi Ushida, Tiziana Cotechini, Nicole Protopappas, Aline Atallah, Charlotte Collyer, Shannyn K. Macdonald-Goodfellow, M. Yat Tse, Louise M. Winn, Stephen C. Pang, Michael A. Adams, Maha Othman, Tomomi Kotani, Hiroaki Kajiyama and Charles H. Graham
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Journal Title
Journal of Developmental Origins of Health and Disease
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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