2021 Fiscal Year Research-status Report
妊娠高血圧腎症の発症予知方法確立および低用量アスピリン内服による発症予防効果検証
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19K18653
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
徳中 真由美 昭和大学, 医学部, 講師 (10643710)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 妊娠高血圧腎症 / アスピリン |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠高血圧腎症発症予測とアスピリン内服の関係について、日本妊娠高血圧学会にて、”妊娠初期からの低用量アスピリン内服の妊娠11-13週の妊娠高血圧腎症発症予測への影響”として発表報告した。また、The 1st Annual Congress of the Japan Society of Ultrasound in Obstetrics and Gynecologyにおいて、”Impact of low-dose aspirin initiated since early pregnancy on the FMF Bayes theorem-based model for predicting preeclampsia at 11-13 weeks of gestation”と題して報告した。 また、妊娠高血圧症候群発症予知とアスピリン内服などによる予防に関して、日本妊娠高血圧学会にて、”妊娠高血圧症候群・胎児発育不全の予知・予防としてのアスピリンについて”として発表報告し、"Prediction of Preeclampsia"としてReviewを投稿した。 妊娠高血圧腎症発症ハイリスク妊婦の妊娠初期スクリーニングとハイリスク妊婦への低用量アスピリン投与による予防効果確認の国際的共同研究(FORECAST研究)は既にエントリーを終了している。当院では1500例超の症例を登録している。今後、妊娠11-13週に採血した検体を用い網羅的な血清中蛋白発現の定量的解析、ハイリスク妊婦を抽出するためのよりよいバイオマーカーの抽出をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
妊娠高血圧腎症発症ハイリスク妊婦の妊娠初期スクリーニングとハイリスク妊婦への低用量アスピリン投与による予防効果確認の国際的共同研究(FORECAST研究)は、COVID-19感染に伴い当初の予定よりもスケジュールが遅れたが、エントリーを終了した。当院では1500例超の症例を登録している。今後、妊娠11-13週に採血した検体を用い網羅的な血清中蛋白発現の定量的解析、ハイリスク妊婦を抽出するためのよりよいバイオマーカーの抽出をおこなう。
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Strategy for Future Research Activity |
妊娠高血圧腎症発症ハイリスク症例の症例登録をおこない、検体が集まってきている。2022年度解析する予定である。 ただし、2022年度のCOVID-10感染症の状況により、研究室での勤務・研究実施が困難となる場合には、データ解析の実施に時間がかかる可能性もある。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響があり、症例登録が予定よりも時間がかかってしまった。また、研究室が利用できない期間があった。そのため、血液検体の保存までは実施できたものの、解析まで至っていない検体がある。これについて2022年度解析を行っていく。 また、学会報告についてもほとんどオンラインでの報告となったため学会参加費・旅費などの予算が必要なくなっていた。2022年度は学会への参加の予定があり、研究成果報告をおこなっていく。
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