2019 Fiscal Year Research-status Report
The effect of molecular targeted chemotherapies on fertility
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19K18683
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
白石 絵莉子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (60837011)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | イマチニブ / オラパリブ / 顆粒膜細胞 / 原始卵胞 / 卵巣毒性 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、新規抗がん剤である分子標的薬の卵巣毒性についての研究を行っている。現在研究対象としている新規抗がん剤はチロシンキナーゼ阻害薬のイマチニブと、PARP阻害薬のオラパリブである。 ①イマチニブ<in vitro実験>マウスの卵巣培養では、イマチニブ添加群は、培養液中のエストラジオール濃度の上昇が抑えられた。培養後の卵巣内の卵胞数も、イマチニブ添加群では発育卵胞(2次卵胞以降)の減少を認めた。また、イマチニブ群ではFSHRの発現が低下していた。<in vivo実験>若年マウスにイマチニブを14日間経口投与した結果、発育卵胞数の減少を認めたが、原始卵胞数の減少は認めなかった。体外受精による採卵数や受精率、胚発生率に差を認めなかった。また、同様にイマチニブを14日間経口投与したマウスを交配させた結果、産仔数の減少、流産率の上昇を認めなかった。以上の結果より、イマチニブは卵巣の顆粒膜細胞に悪影響を与え、発育卵胞数の減少を来す可能性が示唆された。しかし、原始卵胞数の減少は来さず、卵巣予備能としては大きな影響を来さないと考えられる。 ②オラパリブ<in vitro実験>マウス卵巣培養にて、オラパリブ添加群では、顆粒膜細胞マーカー(CYP19a、FSHR)の低下がみられ、培養液中エストラジオール濃度は低下した。オラパリブ添加群では発育卵胞数の低下、閉鎖卵胞数の増加を認めた。さらに顆粒膜細胞培養ではオラパリブ添加群で顆粒膜細胞マーカーの低下がみられた。<in vivo実験>21日齢マウスを用いてオラパリブを14日間経口投与した後、PCRではオラパリブ群で、顆粒膜細胞マーカーの低下、卵胞数カウントでは閉鎖卵胞数は増加し、それ以外の卵胞数が減少した。さらに体外受精では、オラパリブ群で採卵数の減少がみられた。以上より、オラパリブは顆粒膜細胞障害による卵巣毒性がある可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オラパリブの研究に関しては、現在論文投稿準備中である。 イマチニブの研究に関しても、概ね実験が終了したところであり、今後論文作成の予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
オラパリブの研究に関しては、現在論文投稿準備中である。 イマチニブの研究に関しても、概ね実験が終了したところであり、今後論文作成の予定である。 また、今後他の分子標的薬についても同様の実験を行うか検討してる。
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Causes of Carryover |
海外より立替払いで購入した試薬の書類上の手続きの関係で、繰越予算が発生したと考えられる。次年度では、現在継続中の研究、また他の新規抗がん剤についても実験を開始しするか検討している。
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Research Products
(1 results)