2022 Fiscal Year Research-status Report
LATS1キナーゼ欠損で起きる先天性難聴の原因および聴毛機能解析
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19K18744
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西山 崇経 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90627168)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | LATS1 / 難聴 / 有毛細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は前年度から継続して、Lats1ノックアウトマウスと同腹の野生型マウス、ヘテロマウスにおける聴力と体重の長期経時変化について評価を行なった。結果として、ノックアウトマウスは先天性非進行性の内耳性難聴と小さな体格を呈しており、野生型マウスとヘテロマウスでは高齢期に加齢性難聴を呈したものの体格の変化は認めず、二群間に明らかな差は認められなかった。以上より、Lats1は内耳発生段階における重要な役割を担い、ヘテロマウスにおいては難聴のリスクを伴わないことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Lats1の内耳機能への関係性と、ヘテロマウスに対する影響が明らかになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
Lats1の内耳有毛細胞発生段階における機能を、胎生マウスの免疫染色等を用いて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
免疫染色が必要な実験が残っており、次年度に実験動物の維持と共に継続して行う必要性が生じたため。
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